うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

BARBEE BOYS √5

2023年01月15日 | 音楽

1989年というと、昭和が7日間だけ続いて、年明けの最初の土曜日に昭和天皇が崩御、有名な小渕官房長官の「平成」改元発表が週末にテレビ中継された。
前年後半から派手な宴席は自粛されており、果てはテレビCMも内容を一部変えて放送されたり、という世の中だった。

昭和天皇の崩御に伴い、そうした「自粛」ムードはむしろ解かれ、ほどなく人々は「平成」の日常を送るようになっていったような記憶がある。この頃成人の日は15日だったが、手元には父が近所の子の晴れ姿を撮影したフィルムが残っている。


たぶんこの3連休か、翌週末、妹と音楽番組を見ていたら、BARBEE BOYSの新しいアルバムが紹介されていた。
僕はその頃CDプレーヤーを持っていなかったので、お金出してそのCDを買ってきて(折半したかな?)、CDは妹にあげて、自分はテープにダビングしてもらってそれを聞くようにした。

翌月能登半島に旅行したが、そのときに間に合ったかどうか、そこまでは覚えてない。でも、よく車の中で聞いていた。

PVはけっこうインパクトがあった。いわゆる芸能界的にきらびやかでも、お上品でもなく、ひじょうにプログレッシブでもなく、むしろやや古典的なロックなのだけど、そのワルさ加減がとってもかっこよかった。

KONTAさんも杏子さんも(ほかのメンバーも)、僕よりはお兄さん、お姉さんなのだが、若くてしっかりしてる職人さんとその仲間たち、という感じだった。ガテン系という言葉はそのころまだなかったそうだが、ちょっとそういうムードがあった。

ほんとうは杏子さんは大手商社に勤めた経験がある、ちょっとお堅めのお仕事をされていたそうなのだが、でも考えてみるとそれを含めて、シンパシーを感じていたのかもしれない。

わりとハスキーな声でさばさばした性格で、という女性は、個々に見ればもちろんそれぞれ違うのだけど、ある種のステレオタイプとして遠くから見ると、人生のいろいろな時期で時折出会っている。

お酒飲みに行ったりすると、けっこう如才なく楽しく話ができたりして、いいんだよね。。もう辞めてしまったらしいけど、前職の若手にもそんな感じの子がいて、(こっちの方がずっと年上なんだけど)からかわれたりして、けっこう楽しかったな。

という話はどうでも良いが、昨年運転中に聞いたFMに、杏子さんが出ていて、近況やら再結成したバービーのメンバーのことやらを話していた。
いい感じで、昔のままのイメージで年齢を重ねておられるようで、とっても懐かしかったし、うれしい気がした。
(それでCD調達)。

今思い返しても平成最初の年の世相って、やはり勢いがあったな。
その後はお通夜ムードなどどこかに吹き飛んでしまい、自分が恩恵をうけていたかどうかは別として、世の中全体に浮かれていた。

今、当時の世相を示す映像というと、お立ち台で踊ってる女性たちみたいな映像ばかり出てくるが、当然だけど?そんなものは全く縁がなかった。

そういう時代だったからこそ、バービーみたいな地に足が付いたようなバンド、演奏は新鮮に感じられた気がする。まあ、本人たちはあまりそういう意図はなかったとは思うけど。
コメント
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