新しい車は微速でのコントロールがしやすい。
最近では少し珍しくなった、液圧式のトルクコンバータ(6段AT)だが、静止状態からブレーキを離した時の、クリープも昔みたいにもわっと勢いよく動いたりはしない。
速度が落ちれば自然にシフトダウンして、エンジンブレーキが自然にかかるのでさらに速度が抑えられる。
なので、慣れると極微速から加速、巡航、惰行、停止まで、とてもスムーズに走行できる。条件が良ければ、ブレーキペダルを多用しなくてもアクセルだけで停止直前まで車を操作できてる(とはいえ、後続車のことを考えると適宜ブレーキは踏む必要あり)。
偏見かもしれないけど、今の小型車で主流のCVTは、特に発進時の微妙な操作が難しい気がする。普通の道を走る限り、多少雑にポンと踏んで走ってても別に問題はないが、それゆえ運転全般が雑になってしまう、という印象がある。
15年ぐらい前は、運転からひじょうに遠ざかっていた時期だけど、その頃ガソリンが急に上がってニュースとかで話題になっていた。ニュースでは専門家のコメントとして「燃費をよくするには、アクセルを腫れ物にさわるように操作するのがコツです」などと言っていた。
それを覚えいていて、前の車を買ったとき(街中の燃費が5-6km/Lだった)、勢いよく加速するのがなんか嫌で、そ~っと走っていた。・街中はね。高速のランプウェイなんかはばばんと踏んでましたよ。ターボ付きだったから、あれは結構快感でしたわ。。。
今もそれを踏襲している。。信号が数百メートルおきにあるような、40キロ規制の市街地なんかだと、40キロで巡航することは少なくて、だいたい37-8km/hで流した方が経験的にはスムーズだ。すぐ信号が変わって止まるし、人や自転車とすれ違うこともあるから。
トヨタの脇坂寿一さん(レーシングドライバー)も言ってたけど、先を読んで、このあと止まるとわかっていたらもう加速させない、というほうがスムーズに走れる。
のだが、あまりふわふわ走っていると、時々後ろのくるまの気配を感じたりする。とろくせえ!と、ちょっとむっとされているような。。
ほどほどにしないといかんな。
たしかに、ご年配の人なのかものすごくゆっくり走ってて、後ろに車列ができてしまう、みたいなことも、時々見かける。
そのへんの空気は読んで、お互いに気を煩わせないようにしないといけない。
ただ、なんというか単にぶっ飛ばすよりも、流れるようにふわっと加速して、いい塩梅で街を縫うように走る、っていうのは、ある種の楽しさがあるきがする。車と交通を完全にコントロールしているみたいな。