選挙の季節になりますね。
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政治家とお金の問題は、古今東西、どうしても切り離せないテーマのようです。
田中角栄という人もお金に関する話題に事欠きません。
角栄は、お金の集め方で、政敵・マスコミから責められることになりました。
ただし、角栄ほどお金の使い方を熟知してる人はいなかったと言われています。
【田中角栄のお金に関するエピソード】
~こんな話があります~
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田中角栄の子分の若手の議員が女の不始末の清算で、今日中にどうしても100万円が必要ということになった。
ところが、すぐ現金で百万円を揃えることができない。
やむなくその議員は田中のもとに電話をかけ、100万円の借金を申し込んだ。
話半分まで聞いていた田中は「わかった」と一言。
「カネは直ぐに届けさせる」と約束した。
30分もすると、田中事務所の秘書が紙袋を届けにきた。
その議員が紙袋を開けてみて驚いた。
何と、その紙袋の中には
田中角栄からの紙袋、その中身にはなんと・・・
議員が紙袋を開けてみた。
そうすると、本人が申し込んだ額よりも多いなんと300万円の現金が入っていたのだ。
そして田中の筆による一枚のメモが入っていた。
一、 まず100万円でけりをつけろ。
二、 次の100万円でお前の不始末で苦労したまわりの人たちに、うまいものでも食わせてやれ。
三、 次の100万円は万一の場合のために持っておけ。
四、 以上の300万円の全額、返済は無用である。
その若手議員は、涙しながらそのメモを読んだ。
そして、その後、田中派内で竹下登の創政会の旗揚げ問題がクローズアップされた時でも、ビクとも動かなかった。
あの時の300万円の一件で、田中という人物に殉じるハラを固めたという。
お金には限りがあります。だからこそ、そのお金の使い方にその人の器量が最も現われるのではないでしょうか。
有限であるカネを、無限であるヒトに向けて投資する、これもひとつ田中角栄の教訓ではないでしょうか。