雪の下は湿った岩場など薄暗い場所を好んで自生している常緑多年草。
年間を通して育つので観賞用にも人気があり、特徴的な白い花は可憐です。
この雪ノ下と初めて出会ったのは、天婦羅屋さんでした。
サクッと揚がった緑と赤の葉色が美しく、形も丸くて可愛らしい、とても印象的でした。
春先の柔らかい時期が調理しやすくて食べやすい、お刺身などに添えたり、胡麻和えなどにもするそうです。
雪が積もった下でも枯れずに生息しているので「雪ノ下」と言われるそうですが、所以は色々あるようです。
生薬では虎耳草(コジソウ・葉が虎の耳の形に似ている)といい、解毒・炎症作用があるので、子供の熱冷ましに煎じて飲んだり、葉を火で炙ってはれものなどに貼るなどの民間治療薬として使われていました。