在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

こんどの日曜日はスーパーホワイト♪

2008-01-17 08:10:56 | もろもろ、つれづれ
Super Whites -Friuli
今度の日曜日、つまり1月20日にスーパーホワイトの試飲会がある。
一番最初から参加しているが、もう6、7回目だろうか?
スーパーホワイト(正確には、ホワイツ)は、かなり規模の大きいフリウリ白の試飲会。今年は70社がご自慢の白を数種持って参加。全部飲むのは無理、という数である。
ただ、最近は、酒を飲みに来ただけの飲兵衛も多いので、参加をやめたワイナリーはあるが、まだ有名どころが一堂に会して、に近い雰囲気がある。

ポリフェノールの効用以来、絶対赤が好き!という人が多いが、私は個人的に、白も大好きである。
それも、フリウリの白は大大大好き♪
もし、ローマにいたら、都合がついたら、ぜひ、行きましょう。
15時から、ヒルトン・ホテルです。入場料 15ユーロなり。
いるから、声をかけてくださいね。

トレッビアーノ・ダブルッツォ DOC

2008-01-17 07:56:01 | イタリア・ワインABC
Tebbiamo d’Abruzzo DOC –Abruzzo
アブルッツォ州というと、赤はモンテプルチャーノ、白はトレッビアーノと決まっている。意外と国際的品種が少ない。イタリアにシャルドネ、カベルネが蔓延した時、おそらく出遅れたアブルッツォのような州は、しかし、それは本当に幸いしたと思う。国際的品種に飽きて土着品種に注目しだした時、トレッビアーノにも光が当たってきた。
しかし、トレッビアーノをイタリアの土着品種と言うのは間違っている。何故なら、フランスにもあるからである。それも、フランスのコニャック、アルマニャックの主要品種で、フランスではウニ・ブランと呼ばれている。
さて、トレッビアーノは、かなりクローンの多い品種の一つである。そこで、トレッビアーノ・ディ・ナントカというのが非常に多い。そして、それらすべてを含めると、イタリアでは、北でも南でも栽培されているのがわかる。(白ぶどう品種としては、かなり栽培面積の多い品種の一つである。)
そして、お世辞にも良い品種とは言えない。(この品種から、どうして美味しいコニャック、アルマニャックができるのが理解しにくいといったら、怒られてしまうか。。)

アブルッツォ州のDOCトレッビアーノ・ダブルッツォの品種は、トレッビアーノ・ダブルッツォTrebbiano d’Abruzzo、別名をボンビーノ・ビアンコBombino Biancoと呼ばれる。やや緑がかった麦藁色、デリケートな香り、まずまずの酸味を持ったあまり特徴のないワインができる。または、同じトレッビアーノでも、トスカーノTrebbiano Toscanoを使うことができ、それぞれ、15%まで他の品種を混ぜることが許可されている。
最低アルコール度は11%。収穫の翌年の1月1日より発売ができる。
何といっても群を抜いて良いのはヴァレンティーニValentiniのものである。これはすぐに飲んだらもったいない。白ワインはすぐに飲んだ方が良いというのは一般論で、ある種のワインには当てはまらないが、このヴァレンティーニのトレッビアーノもである。ぜひ数年以上、大切においてから飲んでほしい。