在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

”ピノ・ビアンコ””トカイ・フリウラーノ” 2006 トロス

2008-01-20 09:40:36 | Friuli フリウリ
“Pinot Bianco 2006”
“Tocai Friulano 2006” Toros –Friuli
トロスは、何年か前、初めて飲んだ時(あれは、第1回目のスーパーホワイトだったような気がする。。)ちょっとしたショックを受けた。香り、コク、ボディが見事に表現されている。そして、確かトカイだったか。。ステンレスしか使ってない、と言う。ステンレスだけで、よく、どうして、ここまでの味が出せるのだろう。。。とひとりで考え込んでしまった。
造っているフランコ氏も素晴らしい人物だと思う。こういう人が造っているなら、と納得。

ピノ・ビアンコ
華やかな香りが立つ。白い花、黄色い花(エニシダginestra)、熟したフルーツなどがそれはきれい。香りにうっとりしていると、味はかなりのボディがあり、ちょっと塩辛いくらいミネラルが出てくる。魅力的な甘い香りに隠れてしまっているが、確かに、香りの奥にはミネラル臭がある。そして、アルコール度もかなりあるのだが(ラベルは14%)こちらも隠れてしまい、それほどとは思わない。あれ、そんなにあったの?という感じ。後味がとても心地よい。
トカイ
堂々たる味と香り。トカイの個性がきれいに表現されている。ニワトコsambuca風のやや臭みを帯びた香りは、花とミネラルが混じったのではないかと思う。香りに奥行きがあり、複雑で、きれいに変化を見せる。味は、ボディあり、コクあり、酸味と塩味が見事に一体化している。後味が長く、さすが、の一言。

もっと軽いワインがいいよね、という人には重すぎるかもしれない。しかし、ハレの日の白ワインとしてはお勧め。そして、これだけの質なのに、20ユーロ弱という価格はお見事。

”ピノ・グリジョ””トカイ・フリウラーノ””ソーヴィニオン” 2006 ファンティネル

2008-01-20 08:15:04 | Friuli フリウリ
“Pinot Grigio Sant’Helena 2006”
“Tocai Friulano Sant’Helena 2006”
“Sauvignon Sant’Helena 2006” Fantinel -Friuli
生産数が結構多い大手なので、気にして飲んだことはなかった。
でも、決して悪くない、が感想。
ただし、値段はちょっと高いかも。(15ユーロ位)もう少し安かったら、かなりのお得感ありなのだけど。
以下、3種、全てステンレスのみ。

ピノグリから。
香りがとても良い。熟したフルーツの香りとほんのり緑の香りが主張し過ぎず、やや控えめに立つ。柔らかさと酸のバランスが良く、後味がとても心地よい。
トカイ。
最初、ニュートラルな感じだが、次にミネラル臭が出てくる。味にもかなり塩辛さが出て、酸味が隠れてしまうか、というくらい。
ソーヴィニオン。
緑の香りがきれい。猫のおしっこ風ではない、すっきり、澄んだ緑の香り。そして、ここにもミネラル臭がかなりあり、まずまずの「風格」を漂わせている感じ。ボディがあり、酸と塩味が広がる。