在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

パスクアーレ・マリリアーノ -カンパーニア

2008-01-23 08:26:19 | もろもろの食べ物
Pasquale Marigliano -Campania
行きました。行きました。マリリアーノまで。はるばる。いやー、ナポリから決して遠いとは言わないけれど、近くはない。ヴェスヴィオの裏あたりは、仕事で行くと言えば行くのだが、お菓子屋を探して行ったのは初めて。ちょうど、ナポリのゴミ問題の真っただ中で、確かに、郊外へ行くとあるわ、あるわ、ゴミが。それはテレビで報道されるだけあるなかなかのものである。歩道がゴミの山に占領されている。町角という町角にゴミの山。ゴミをよけて、人間が車道を歩いて車にひかれたら、誰が悪いことになるんだろう?なんて、考えてしまった。
で、途中、若干道にも迷い、人にも聞いてたどり着いたマリリアーノ。この通りにある、というところまで来ても、えー、これって普通の住宅街! ちょっと奥まっていたせいもあって、見落とし、引き返し、住所を見て、ここだ!というところにたどりついた時には、びっくり。こんなパエーゼ(田舎)に、こんなにしゃれたお菓子屋さんが、どーして????と、?マークをいくつも付けてしまった。

店舗は小さいが、おしゃれで明るい。冷蔵庫には、種類は少ないが、ここはナポリ(それも郊外、はっきり言って田舎)とは思えない、おしゃれなケーキが並んでいる。そして、液晶テレビにDVD。得意のチョコ、有名なパネットーネの製造過程を、わかりやすくDVDにして流している。そして、ショーケースには、かわいいプチケーキがずらっと。そして、それはそれは美味しそうなカッサータなどなど。。まずいカッサータには目もくれないが、美味しそうなものには目がない。
しかし、あいにく、その時、死ぬほどお腹がいっぱいで、ケーキを見られる状態ではなかった。どうしようか、ここまで来て何も食べないなんて、と見ていたら、お店の人が、次から次にふるまってくれた。どうしよう~、もうなんにも入らないのに~。。
チョコ数種、ババ2種、パネットーネにカッサータを挟んだもの、などなど。。死ぬほどお腹がいっぱいなのに、おいしい。これでお腹がすいていたら!と思ってしまった。チョコはすべて美味しく、苦手なババは大変な美味だった。
これだけふるまってもらって手ぶらで帰るにも悪いし、もったいない話なので、少しは日持ちするチョコとプチケーキを10個程度購入。でも、ケーキはとうとう当日は食べられず、翌日の夜になってやっと食べられたのだが、それでも、かなり美味しかった。

次は絶対にお腹をすかせて行こう!と心に決め、ちょっと遠いけど、今度の冬にはパネットーネを直接買いに来ようかな、と思ったのでした。(写真は、箱の中におとなしく並んだチョコ。香りがとても良い。)