在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

Venezia Biennale Arte 2017 ヴェネツィア ビエンナーレ アート 2017 続き

2017-12-01 20:21:36 | 何故か突然アート
ヴェネチアのビエンナーレ・アート2017の続き

他にも写真は撮ったのだが、うまく撮りにくいもの、とってもよくわからないものなどなどはパスしている。

こちらはジャルディーノの方。


フィボナッチを思わせる


ロシア館。下は人、人、人。


同じく。誰が隠れているか書いてある。


携帯画面で、隠れている人の姿が見えるという趣向。。。


日本館。 逆さま。下の穴から人が顔を出す。。。はずかし〜


ネオンアート


私も穴を開けたい。


ここまで精巧に開けるのは疲れそう。


噴水


絵の中の本


いたずら書きをしたくなる


よく見ると名画がいっぱい見えてくる


君は名画をいくつ知っているか。。。


印刷したメモ用紙的なものを貼り付けている

今年の花形。場外の作品。今年一番の話題作。
タイトルは「サポート」だが、みんな「手」と呼んでいた。
本物を見るだけの価値あり。


ヴァポレットから見るとこんな感じ



下から見るとど迫力







カ・ドーロの隣の宮殿で、ホテルらしい。
ああ、泊まってみたい。
窓から見たらもっとど迫力だろう。

Venezia Arte Biennale 2017 ヴェネツィア ビエンナーレ アート 2017

2017-12-01 19:50:02 | 何故か突然アート
Biennale Arte 2017 Venezia



ギリギリ、駆け込みセーフでヴェネチアのビエンナーレに行った。
正確にはビエンナーレ・アート。
最終日。

今年で3回目。
隔年なので、3年目ではない。

ヴェネチアのビエンナーレは、隔年で、アート年と建築年が開催されている。
建築年もぜひ行きたいのではあるが、さすがにローマからなかなか時間が取れない。
しかし、アート年は面白いのでぜひ行きたいと思っている。
今年はダメかと思ったのだが、なんとか、本当にギリギリセーフで最終日に行けた。

11月も終わりだから、あいにく天気がいまひとつで、しかし、どのみちビエンーレしか行かないで、そんなの構わない。
そして、その方が、かえって人が少なくなるので嬉しいくらいである。

予想通り、お昼前は結構人が入っていたが、午後になるとだいぶ減り、アルゼナーレもジャルディーノもかなりゆっくり見ることができた。
特に、ジャルディーノの方は、各パビリオン入場の際に、いちいち列に並ばないといけないようでは、たくさん見ることができなくなってくる。
最終日も悪くない、と思った。

ビエンナーレは、会場外の作品もあるが、主な会場はアルセナーレ(造船所)とジャルディーノ(庭園)に分かれている。

両方を見るには、駆け足で半日強。
ゆっくり見たい場合や、ジャルディーノの方の列が多いと、丸1日かかる。

一つしか見れない場合や、どちらから見るかとか、悩むところなのであるが、私はアルセナーレ>>ジャルディーノの順番で見る。

アルセナーレの出口が、入り口の反対側に位置しているので、出た後、10分程度、ジャルディーノまでとぼとぼ歩いて、その後、残りの時間をジャルディーノに費やす。

アルセナーレはほぼ一方通行。
最後の方にイタリアのパビリオンがある。

ジャルディーノにはビエンナーレ館があり、そのほか、各国のパビリオンが並んでいる。
その中にはもちろん日本館もある。

前回の日本館には感動した。
ドイツに住んでいる、日本の女性の作品で5万個の鍵を使った作品。
未だに携帯の待ち受け、PCの壁紙に使っている。
(家族の写真を使う趣味はないので、これで落ち着いている)

今年は、ちょっとした余興的な部分は面白かったのだが、全体にはイマイチ。

しかし、それはフランス館も同じで、前回の方が良かったと思うし、イギリス館やカナダ館も含め、前回の方が良かったというところが多かった。

逆に、今年、ダントツに良かったのはロシア館。

しかし、アルセナーレの方は、今年の方が、いや、今年も面白かった。

イタリア館もかなり良かった。

なお、今年、ダントツに話題になったのが、場外の作品の「手」。正式な作品のタイトルは「サポート」。
大運河沿いに見て、さらにその下まで行けて、その大きさに感動。

良かった作品で、写真に撮りやすかったものを紹介。


糸を使った作品


刺繍でまるで文字のよう


迷路。。。(でもないが)


なんてことないが結構気に入った作品


あはは


これも同じ作家


毛糸の山


人形はかなり小さい


もちろん鏡の仕業


なるほどね


潜水艦があった


Distilleria La Berta グラッパ蒸溜所 ベルタ

2017-12-01 17:40:05 | Piemonte ピエモンテ
La Berta グラッパ蒸溜所



グラッパ蒸留所ベルタは、もう何度も行っているが、かなり有名な蒸留所。
ピエモンテにあり、ピエモンテはワイナリーも多いが、蒸留所も結構ある。

グラッパというと無色透明で、熟成させないタイプが伝統的、一般的なのであるが、今は、色のついた熟成タイプのグラッパも人気がある。

グラッパは、絶対、白(グラッパ・ビアンカ)に限る!
という人も多いが、グラッパに慣れていない人には、熟成タイプの方が飲みやすい。

ベルタがグラッパの歴史を変えた、と言っても過言ではないと思うのだが、イタリアで初めて、飲みやすい熟成タイプの高品質のグラッパを造ったのはベルタである。

20年以上前、初めてベルタのグラッパを飲んだ時には、こんなグラッパがあるんだぁ、これもグラッパなんだぁ、と感動した。



グラッパは、ぶどうの搾りかすから蒸留し、イタリアで造られたもののみである。
イタリア以外のものは、同じぶどうの搾りかすから造ったとはいえ、グラッパという名前を名乗ることはできないし、逆に、似ていても、例えばワインから蒸留したものはイタリアで造っていてもグラッパではない。

さて、ベルタは、ピエモンテのモンバルッツォというところにある。
車がないとちょっと行けないところなので、日本の観光客が行くことは難しいかもしてないが、予約すれば見学は無料で、1時間ほどのコースを案内してもらえる。

もちろんグラッパの試飲も込み。
また、ベルタはお菓子も作っているので、焼きたてのお菓子も食べさせてくれる。



ベルタのような規模の大きな蒸留所になると、痛みの早いぶどうの搾りかすをよりよく保存するために、まず、搾りかすに含まれているアルコールを摂るデアルコリゼーションという作業をして、ぶどうの搾りかすに含まれているアルコールを集め、アルコール度30ほどのフレンマと呼ばれる(英語でローアルコール)蒸留液を作る。
それを単式ポットスティルで蒸留し、いよいよ本当のグラッパができる。
グラッパの原液は、7−8つほど並んだステンレスタンクに入れられ、一杯になると税関役人が来て、チェック、アルコールに対する税金を払い、封をするのだそう。

その後、薄めてアルコール度を下げ、熟成の過程を経ないものはグラッパ・ビアンカになりるが、ベルタはグラッパ・インヴェッキアータと呼ばれる熟成タイプが得意なので、多くが熟成庫に回される。


熟成庫は二つの部屋に分かれ、大樽で1年の熟成で製品になるもの、バリックで最高10年の熟成を減るものが眠っている。

部屋のライトの色がゆっくり変わるようになり、音楽が鳴っている。
ライトの色は、単純に美観のためだけ出そうが、レッドを使用し、庫内の温度が上がらないようになっている。
音楽はクラシックで、熟成庫内から漏れ聞こえる音が、庭園内にも流れるような感じになっている。

なお、封印されている樽は、もちろん税関員が封をするのであるが、こちらは熟成に対しての税金を払うのだそうである。
うーーん、税金だらけ。
だから、グラッパの値段が高くなるんだぁ、とちょっと納得。



広い工場内の見学の途中、突然、お菓子を焼いているところに立ち寄り、焼きたての、地元特産の、アーモンドの粉で焼いたお菓子を一つつまみ、最期、試飲会場では、4種類程度を試飲できる。

試飲会場は、同時におみやげ屋さんにもなっていて、周りにずらっと、各種グラッパを始め(48種類を生産しているそう)、ベルタで作っているお菓子、チョコレートやジャムなど、丁度良いおみやげになりそうなものが多数ある。

なお、試飲会場の横には博物館があり、自由に見学が出来るようにもなっていて、蒸留、蒸留所の歴史に関連した展示品が多数展示されている。

かなり行きにくいところにあるとは思うが、ワイナリーに加え、グラッパの蒸留所を訪れてみるのも面白いと思う。


Alto Adige 2本 Cembra e Villa Corniole

2017-12-01 16:13:58 | Trentino Alto Adige アルト・アディジェ
Muller Thurgau Vigna delle Forche 2015 Cembra
Cimbro Rosso 2015 Villa Corniole



トレントにあるグラッパ蒸留所ピルツァーのブルーノ氏は大好きである。
温厚な人柄、素晴らしいグラッパを作る能力と豊富なアイデア、蒸留酒の世界的コンクールの審査員もしてしまうほどで、お茶目なところもあり、とても好感がもてる。

さて、ブルーノ氏ともう一人、仕事関連のイタリア人の方を交えて、トレント郊外で、簡単な昼食をとった。

ワインは、せっかくなので地元のワインをということで、レストランのすぐ近くのワイナリーのものをブルーノ氏が選んでくれた。

これがいい、これがいい、と。



Muller Thurgau Vigna delle Forche 2015 Cembra

品種はミュラー。
しかし、香りはまるでリースリング。
口に含むとちょっと違うのだが、かなりリースリングに近い。

色が濃く、香りはイドロカルブーロ(炭化水素。。。という訳になってしまう)、ミネラルが強い。イタリアらしい、太さのあるミネラル。
もちろん熟したフルーツの香りもあるのだが、グリーンも含み、ブラインドだとリースリングと答えるだろう。
ブルーノ氏も、そうだろう、そうだろう。

ブルーノ氏曰く、ミュラーの、お父さんは説が変わっているのでともかく、お母さんはリースリング、それが強く出た例ではないか、と。

かなり面白いと思ったワイン。
うーーーん、ローマでは手に入らないだろうなぁ。。
残念。++++



Cimbro Rosso 2015 Villa Corniole

酒飲みが集まり、昼間から2本目。
みんな酒関連の人ばかりだから、飲める、飲める。
今度は赤。
やはりブルーノ氏にお願いしたのだが、在庫がなく、第2希望でこれになった。

ラベルから、ちょっとモダン?と思ったらその通り。
テロルデゴとラグレインのブレンド。



色が濃く、熟したフルーツの香りが強く、甘い感じが出ている。
特に味わいの方に樽香が出ていて、タンニンが比較的まろやか。
ちょっとモダンすぎで、面白さには欠けるが、飲みやすい、結構好き、という意見も。+++(+)




ドイツの(普通の)ホテルが500ユーロ以上

2017-12-01 14:47:47 | もろもろ、つれづれ
秋になって、2度ほどドイツに行く機会があった。
どちらも仕事である。

最初はミュンヘンで、ホテルは私が予約したわけではないが、一人で先に着くので、名前と住所を聞いていた。
見本市に行く仕事なので、市内ではなく、見本市会場に近い、郊外の、大手中堅クラスのホテルチェーン。

チェックインの時に、先払いですと言われ、600ユーロを請求された。
このホテルに3泊で600ユーロ?
イタリアなら、同じホテルで、150ユーロでお釣りがくるはず。

そこで、何人分の部屋ですか?と聞いたら、一人分、3泊です、と言われ、なんとまあ高いこと、と思った。
まあ、私が予約したわけではないから、こんなもの?と思い、支払い、部屋へ行く。

部屋に入り、どんな部屋かと思ったら、かわいくて清潔、その点は快適なのだが、シャワーのみ、石鹸類は日本のビジネスホテルのような作り付けのボトル式、冷蔵庫はなく、セーフティボックスもなく、スリッパもなく、洋服タンスは箱になっていないオープンタイプ。
ちなみに朝食も付いていない。

うーーーーーーん。これで1泊200ユーロ???
しかし、ここはドイツ。それも見本市期間、その直後にオクトーバーフェスがあるというので、この値段は仕方がないらしい。

次はフランクフルト。
ホテルの予約を私がすることになり、サイトを見たのだが、びっくり。
1部屋が500ユーロから、有名ホテルチェーンで1000ユーロ以上。
二人で使っても一人で使っても同じ金額なのだと思うので、二人で使えば良いのだろうが、仕事ではそうはいかない。

仕方がないので、一人500ユーロちょっとのホテルを予約した。
これまたどんなホテルかと思い、しかし、今度は、どーーせまたミュンヘン並み、と思ったら本当にそうだった。

料金は先払い、朝食もなし、鍵を渡され部屋に行くと、これまた清潔なのであるが、なんとまあ殺風景。
シャワー、石鹸は作り付け、冷蔵庫はなく、セーフティボックスもなく、スリッパやアメニティも全くなく、同じくタンスはオープン。

。。。。これで500ユーロ???

仕事で行った町で、イタリアンレストランに入ることになった。
イタリア人がオーナーだと言う。
ローマ人というので、ちょっと話をしたついでに聞いてみた。
フランクフルトのホテルは、本当にこんなに高いの?
500ユーロと言ったら、ちょっとびっくりしていたが、それでも、フランクフルトは高いよー、すごく高いよー、と言っていた。

いったいどうして、ここまでホテルの値段が高いのだろうか。

ギリギリに予約したから?うーーーーーーーーーん。。。

イタリアは、例えばベニスも高いけれど、少なくとも冷蔵庫はあり、アメニティもあり、朝食は付いているのが普通。

いやはや、狐に包まれた感じだった。