在イタリア、ソムリエワインノートとイタリア映画評論、他つれづれ appunti di degustazione

ソムリエ 20年、イタリアワインのテイスティングノートと、なぜか突然のイタリア映画評論、日本酒、日本茶、突然アートも

La Spinetta ラ・スピネッタ ワイナリー見学

2017-12-03 12:46:33 | Piemonte ピエモンテ
La Spinetta




ラ・スピネッタに行った。
以前、ずーーーーーっと前、2度行ったことがあるが、1回はバローロのカンティーナの方だったと思う。
今回は、バルバレスコに近い方。
すっかりきれい、すっかりモダンになって、当時の面影は全くなく、ここだったはずだけど、という印象もない。

ランゲでワイナリーを選ぶ場合、本当は独断と偏見で、伝統的なところを選びたいのだが、そうはいかない時もある。

今回は、ちょっと大きめ、有名どころが良いというリクエスト。
となると、モダン、大手が良さそう、と思い、ラ・スピネッタの予約を思い立った。
それも、バローロの地域まで行くにはちょっと時間がなかったという理由もある。

なんと今は日本人のスタッフもいて、直接日本語で説明してくれるので、かなり楽をさせてもらった。

そして、そのせいで写真も結構撮れた。
(通訳をしていると、思うように写真が撮れない)

サイで有名なラベルの絵は、デューラーの絵。
一度見たら忘れられない、というか、印象の強い、ダイナミックなラベル。
力強さ、強固さ、風格、安定感などが見て取れる。
遠くからでもわかりやすいし、こういうラベルを見ると、ラベルの印象がいかに大切かわかる。

このラベルを思い立ったのは幸運の一つでもある、との説明だが、まさにそう。
しかし、幸運は待ってやってくるものではないので、幸運を呼んだのは、やはりそれなりの能力、努力があったわけだ。

カンティーナは、そう、昔訪れたのはやっぱりここだったのだろう、という面影が少なからずあったが、水平ファーメンターがずらり。。。。。。
数えなかったが、8つくらいはあったと思う。

ひえー(と、以前もちょっと驚いた)

金持ち〜(なのは知っていたが)

ワインの勉強を始めた頃、ランゲのワイナリーを訪れた時、「僕も持ってるんだよ、1個!」と嬉しそうに語ってくれたワイナリーがあった。
あれは、どこだっただろう。。。。

今は、持っていな方が良い、というか、持っている所には行かないというか。。。。
で、ひさびさのご対面。(笑)

1時間に1回転。



これがあるから、マセレーションの期間を短くできる。。。(との説明)

マセレーションは長くても決して悪くはないのだけど。。。

熟成庫に大樽はありません。(との説明)

確かに、中樽が少し、あとは全部バリック。。。。。




さて、今ではもうスピネッタは飲まないので(笑)試飲はひさびさ。

20年から30年は持ちます。(との説明)

うーーーー。。30年から50年、持つワイナリーもある。。。

さて、こちらも業界関係者であったため、ワインは次々に開けてくれた。
写真の通り。(写真を見てね)



昔、時々飲んだLidia。樽〜がみんな好きな時代があったと懐かしい。
バルベーラのCa’ Di Pianは、安かったからよく買って飲んだ。(今は高い)
Pinは、まだ90年代のものがワインクーラーに1本眠っているが、当時とブレンンドが変わって、今はネッビオーロとバルベーラのブレンドだそう。これもよく買って飲んだ。




そして、バルバレスコはGallinaを開けてくれた。これは悪くない。
値段がかなり安かったので、1本買っておいた。




バローロは、なんとまあ力強い。。。。はあ。。。



そして、スピネッタの原点、モスカート。
今は、甘いワインはほとんど飲まなくなったが、これもよく買ったものだ。
相変わらず、可愛らしくきれい。

ひさびさに別世界を見たような気分と、ちょっと懐かしさを覚える見学となった。