(写真は中国・雲南省の麗江。川沿いの橋の上から、玉龍雪山を望む。
玉龍雪山の手前の川には、石灰でできた、段々が美しい。
川の中には観光客用の飾りつけされた美しいヤクがおり、乗ることもできる。
この地方では、ヤクや鯉やソーセージや野菜などのチャンポン風火鍋料理が食べられる。
ヤクの肉は、上質の豚牛肉の表面に方来るこをまぶしたような トゥルゥンとしたなめらかな食感で美味い。
ただ、あの美しいヤクを食べるのかと考えると、ヤクには申し訳ない気持ちでいっぱいになる・・・)
記録だけ 2007年度 66冊目
―ヨーロッパ文化の深層へ
グリム童話の世界
著者 高橋義人
慶応大大学院博士課程退学
ドイツ文学・思想専攻
京大教授
岩波新書 新赤版 1041
2006年10月20日
214ページ 700円+税
七月六日。岩波新書の新赤版『グリム童話の世界』を読む。
私は昔話などもとても好きで、グリム童話関連の本も結構読んでいる。
しかしこの本は面白かった。
社会的な流れを踏まえたグリム、商品化(メルヘンを作り出した)グリムなどを、ポローなどと比較しながら描いている。
また民族学的立場(例えば あの世とこの世や、サンタクロース=なまはげ=豆まきなど)からも考えが述べられ、とても興味深い。
著者である高橋義人氏の講義がが現在京大の学生が受けているのかと思うと、嫉妬を覚える・・・
例に挙げられているグリム童話や日本の昔話はなじみのものばかりだが、私には真新しい高橋義人氏の考えが書かれ、知らないことが多い。
相当頭のいい人のようで、またまた好きな学者をひとり見つけ得た喜びでいっぱいである・・・
今回読んだ本もメモをとりながら読めばよかったと、後悔している・・・
気楽に読み流している場合ではないほど面白い本だった。