大阪松竹座 新築開場十周年記念七月大歌舞伎
三、義経千本桜~渡海屋・大物浦~
渡海屋 大物浦 渡海屋銀平実は新中納言知盛 仁左衛門
源義経 薪車
相模五郎 愛之助
入江丹蔵 男女蔵
武蔵坊弁慶 歌 六
女房お柳実は典侍の局 秀太郎
仁左衛門丈の渡海屋 大物浦 渡海屋銀平実は新中納言知盛・・・迫力とかっこよさ、丁寧な演じ方に堪能させていただきました。
お昼も もう一度観たい・・・と思える演目。
美しさに、堪能させていただいたという感じの、お芝居でした。
この芝居で私の好きな場面は、なんといっても渡海屋後半。
血糊の着いた衣装、メーク、鬘・・・・・・
喉が乾き、自分の血をなめる知盛の真っ赤な舌のインパクト・・・
岩場の最後の場面は涙して観ていた・・・
切ない・・・
この迫力ある場面は、観ている私の方も、力が入る。
それに付けても、岩場場面のある芝居は、どうしてこんなに切迫感を感じるのだろう。
まだ若い(つもりな)のに?、観終わった後必ず肩や首が痛い・・・
女房お柳実は典侍の局(秀太郎)はとても可愛らしく、うっとり・・・
秀太郎竹は何度見ても、見飽きない。
顔も言い回しも素敵だと、常々思ってしまう。
「・・・・・・波の下にも 都ありける・・・」
で琴線が切れる。
武蔵坊弁慶(歌六)も見ごたえがあったが、今回は短く出番が少ない・・・
私、歌六丈も歌昇丈同様にすきなんですね・・・
歌六丈の今回の武蔵坊弁慶は、隈取険しく、素敵な姿。
花道での歌六さんのほら貝の音色は心に響きます。
この芝居にも愛之助竹が出演。頭が下がる・・・
この方も疲れておられるだろうに、そんな表情は微塵にも出さず、丁寧に演じられておられる。
素敵な役者さんだ・・・
愛之助丈と女蔵丈(相模五郎男)の魚尽くしは見事。
この場面、『渡海屋』が肌で感じられ、結構好き。
まわりの観客も、皆さん けらけらと笑われていたようだ。
今回の『義経千本桜~渡海屋・大物浦~』も、迫力があって、楽しむことができた。
最後に・・・
七月中旬に見たこの芝居記録が七月末日になったことを、お詫びいたします。
記録に誤りやお気づきの点がございましたら、お教えいただけましたら、うれしいです。
申し訳ございませんが、ここではあらすじは省かせていただきます。