乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 54 二十四丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-09-24 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 54 二十四丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

 



富田高至 編者

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年




下 54 二十四丁表

 

◯をかし男、つよかりける御多羅枝(たらし)射て

   むらぬかぬ 弓を握るたなうらハ

   あまたかすなる まめや出くらん

   

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊       

  

   むらぬかぬ 弓を握るたなうらハ

   あまたかすなる まめや出くらん

 

『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

 

   行(き)やらぬ 夢地を頼む袂には

   天つ(あまつ)空なる 露やおくらん

 

 

むらぬかぬ

 むらぬかん

「オンダラシ」

 貴人の弓

 

弓を握る

 弓を握(にぎ)れる

 

あまたかすなる

 あまた数なる

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ドラマ『ダブルフェイス 偽装警察編』93分 羽住英一郎監督 羽原大介脚本 小日向文世 香川照之 西島秀俊

2020-09-24 | ドラマ

 

 ドラマ『ダブルフェイス 偽装警察編』

 93分 羽住英一郎監督 羽原大介脚本 小日向文世 香川照之 西島秀俊

 

「潜入捜査編」は未録画だったので、まず、『ダブルフェイス 偽装警察編』を見たが、面白かった。 

 小日向文世 香川照之 西島秀俊の重厚な演技に見とれる。 

 小日向文世の恐ろしいほどに怖い表情に中にふつ抜いた笑顔は緒形拳や片岡仁左衛門を思い浮かべる。 

 香川照之 西島秀俊のブラインドの光で表現した細切れ、コマ送りに場面は、思わず美術編集担当者に拍手を送りたい気分になった。 

 

 あえて名を伏せるが、ラスト近くの、エレベータでの◯◯の死は思わぬ展開で、心が動揺した。 

 ラストの、◯◯の振り出しに対する動揺と深い切なさを噛み締めた男の表情も、見応えがあった。 

 

 今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。

 

  • 監督
    羽住英一郎(「海猿」シリーズ)
  • 脚本
    羽原大介(「パッチギ!」「フラガール」)
  • 音楽
    菅野祐悟(「SP」シリーズ)
 親のような存在である織田大成(小日向文世)の命令に従い警察官となった高山亮介(香川照之)は、警察の内部機密を織田に流す活動を続ける。政治家の娘・末永万里(蒼井優)に接触し自分の生き方に疑問を持った亮介は、やがて織田との関係を解消したいと願うようになる。
織田組に潜入している警察官の森屋純(西島秀俊)は警察と織田組の衝突以降いるべき場所を見失い、心を通いあわせた奈緒子(和久井映見)とも連絡をとらず彷徨っていた。
 亮介は潜入捜査官と思われる純への連絡に成功。彼と手を組み、自らの人生から"闇"を取り除く計画を思いつく…。自らの存在意義と人生をかけ、2つの顔を持つ2人の男の最後の戦いが始まるのだった。
 
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『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-21 【巻二 検非違使 白張の雑色 加倍従(くわえべいじゅう)】九紙〜十二紙 中央公論社 小松茂実編

2020-09-24 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

 

『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-21 【巻二 検非違使 白張の雑色 加倍従(くわえべいじゅう)】九紙〜十二紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻二 九紙〜十二紙

 

 檳榔毛車(びろうげくるま)には、検非違使の一行。

『伴大納言絵詞』や『平治物語絵詞』にも出てくる。

 風流(ふりゅう)のすげ笠の下には、白張の雑色たちの一行。

 近衛の加倍従(くわえべいじゅう)(神楽の管弦に従う楽人)。

 中の一人は、笛を吹いている。

 

 

検非違使

 検非違使(けびいし、けんびいし)は日本の律令制下の令外官の役職である。

 

風流(ふりゅう)

 風流(ふりゅう)とは、中世以後の日本において高揚した美意識の1つ。 人目を驚かすために華美な趣向を凝らした意匠を指し、婆娑羅や数寄とともに侘び・寂びと対峙する存在として認識された。 後にはこうした意匠に沿った芸能や美術・建築などにも用いられた。

 

白張(はくちょう)  

(白張 白丁、 はくちょう しらはり しらばり) 

 白張(はくちょう)とは、主に平安時代の下級官人によって着用された衣装の1つ。

「白丁」とも表記し、「しらはり/しらばり」とも読んだ。

 

雑色(ぞうしき)

 雑色(ぞうしき)とは、 日本の律令制下の令外官の1つである蔵人の職位の1つ。

 蔵人

 

蔵人(くろうど)

 《「くらひと」の音変化》

 1 蔵人所(くろうどどころ)の職員。

  もと皇室の文書や道具類を管理する役であったが、蔵人所が設置されて以後は、朝廷の機密文書の保管や詔勅の伝達、宮中の行事・事務のすべてに関係するようになった。

  くらんど。

 2 「女蔵人(にょくろうど)」の略。

 《「くらうど」の音変化》「くろうど(蔵人)1」に同じ。

 

近衛の加倍従

 姓氏の一。

 五摂家の一。

 平安末期の関白藤原忠通の長男基実を祖とし、その子基通が京都近衛殿に住み、これを家名とした。

 以後、歴代摂政・関白・太政大臣を出した。

 明治になって公爵。

 

 近衛篤麿 (このえあつまろ)  近衛家熙 (このえいえひろ)  近衛前久 (このえさきひさ) 

 近衛信尹 (このえのぶただ)  近衛秀麿 (このえひでまろ)  近衛文麿 (このえふみまろ) 

 

加倍従

 (くわえべいじゅう)(神楽の管弦に従う楽人)

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『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-20 【巻二 檳榔毛車(びろうげくるま) 牛童 榻(しじ)】六紙〜九紙 中央公論社 小松茂実編

2020-09-24 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

 (写真は、日本絵巻大成 8 巻二 一紙〜五紙)

 

『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-20 【巻二 檳榔毛車(びろうげくるま) 牛童 榻(しじ)】六紙〜九紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻二 六紙〜九紙 

 
 に続く 巻二 六紙〜九紙
 
 檳榔毛車(びろうげくるま)が、関白の乗り物。
 
 牛童(ぎゅうどう)が榻(しじ)を小脇に抱え、従っている。
 
 
 
 
檳榔毛車(檳榔毛の車)
 
 牛車(ぎっしゃ)の一。
 白く晒(さら)した檳榔の葉を細かく裂いて車の屋形をおおったもの。
 上皇・親王・大臣以下、四位以上の者、女官・高僧などが乗用した。
 びろうぐるま。
 びりょうのくるま。
 
牛童(ぎゅうどう)
 
 牛を使って牛車 (ぎっしゃ) を進ませる者。
 成人後も童形 (どうぎょう) の姿をした。
 
童形 (どうぎょう)
 
 結髪していない子供。 また、その姿。
 稚児姿。
 
榻(しじ)
 
 牛車 (ぎっしゃ) から牛を外したとき、車の轅 (ながえ) の軛 (くびき) を支え、乗り降りに際しては踏み台とする台。
 形は机に似て、鷺足 (さぎあし) をつけ、黒漆塗りにして金具を施す。
 
 
 
 

 

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