乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『当世江戸百化物 序』   馬場文耕  新日本古典文学大系97

2020-09-25 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

 

『当世江戸百化物』

 

 

新日本古典文学大系97

馬場文耕(1718~1758)江戸中期

 

 

当世江戸百化物 序

 

世の中に化粧のものといふは、おのれの姿を異形にして、能く世と交わざる者、又は爰にあるかとすれば彼処へうつり、昼は見えねど夜顕われ出るの類、人にしてひとを化かすものをとりあつめて数は百にはたらねども、題号として爰に記す酒己(のみ)。

  宝暦八年寅初秋   葛飾之隠士

             馬場文耕 之

 

 (  新日本古典文学大系97『当世江戸百化物』序を写す。)

 

酒己(のみ)

 実はさんずいへんではなく、しんにょうの漢字が使われている。

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馬場文耕(1718~1758)江戸中期 『近世江都著聞集』『当世江戸百化物』作者

2020-09-25 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

 

 

馬場文耕(1718~1758)江戸中期

 

馬場文耕  (『当世江戸百化物』新日本古典文学大系97)

『当世江戸百化物』作者

 江戸中期の講釈師。伊予の人。

 本姓、中井。通称、文右衛門。

 世話物の分野を開拓。

 美濃金森家の収賄事件を口演し、幕府批判の罪で死罪となった。

 著『近世江都著聞集』『当世江戸百化物』など。

 

 

馬場文耕  (大辞泉)

 [1718~1759]江戸中期の講釈師・戯作者。伊予の人。本名、中井文右衛門。通称、左馬次(さまじ)。時事を論じて幕府の忌諱(きき)に触れ、獄死。著「近世江都著聞集」など。

 

 

 

 

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『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-23 【巻二 もんどり打って、落馬。 賀茂川の晩春を景物】十九紙〜二十五紙 中央公論社 小松茂実編

2020-09-25 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

京都八坂神社

 

『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-23 【巻二 もんどり打って、落馬。 賀茂川の晩春を景物】十九紙〜二十五紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻二 十九紙〜二十五紙

 

 出馬を待つ、舞人たち。

 幾輌をも檳榔毛車(びろうげくるま)が立てられている。

 一人が、もんどり打って、落馬。

 悲鳴などの騒ぎが起こる。

 

 

 賀茂川

 裾をからげて川を渡りきった女。

 賀茂川には馬を乗り入れるものや額烏帽子をかぶる子供、

 これらは、晩春を景物を添えている。

 

 

もんどり

 飛び上がって回転するさまを指す語。 もっぱら動詞「倒れる」に係り、「もんどりを打って倒れる」あるいは「もんどり打って倒れる」のような表現で用いられる。

 ここでは、「もんどり打って、落馬

 

もんどりを打つ

 空中に飛び上がって回る様子を指す語。

 主に「もんどり打って倒れる」などの表現で用いられる。

 

額烏帽子

 ひたいえぼし

 えぼしとしての代用。

 主に子供がつけた。

 

 

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『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-22 【巻二 賀茂の下社 舞人の走馬】十二紙〜十九紙 中央公論社 小松茂実編

2020-09-25 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風

京都八坂神社

 

『年中行事絵巻』日本絵巻大成 8-22 【巻二 賀茂の下社 舞人の走馬】十二紙〜十九紙 中央公論社 小松茂実編

 

 

日本絵巻大成 8 巻二 十二紙〜十九紙

 

 前回同様、檳榔毛車(びろうげくるま)が一輌。

 車幅(くるまぞい)2人、牛飼い1人。

 車の後ろには、随身。

 白張姿の中に、朱色の扇を広げたもの一人。

 松並越しに傘をかついで遅れじと後を追う。

 

 

 関白、舞人の走馬を見る。

 賀茂の下社

 長押(なげし)

 舞人の走馬

 舞人は、巻桜、緌(ズイ、おいかけ)の冠を被り、南から北へ馬を走らせている。

 

白張(はくちょう)  (前回に同じ)

(白張 白丁、 はくちょう しらはり しらばり) 

 白張(はくちょう)とは、主に平安時代の下級官人によって着用された衣装の1つ。

「白丁」とも表記し、「しらはり/しらばり」とも読んだ。

 

随身

 1《名・ス自》

 つき従って行くこと。また、その人。お供。
 
 2《名》
 中古、上皇・摂関・大臣など貴人の外出の際、護衛した武官。
 
 
賀茂の下社
 
 下鴨
 
 
舞人の走馬
 
 舞人が乗り走る馬程度の内容。
 
 舞人は、巻桜、緌(ズイ、おいかけ)の冠を被り、南から北へ馬を走らせている。
 
 今の上賀茂に残る、競馬(くらべうま)か?

 

上賀茂の競馬(くらべうま)

 宮中由来の馬の駈け競べ

 平安時代の寛治7年(1093年)、天下泰平と五穀豊穣を祈って宮中の武徳殿で行われていた競馬会が神社に移行され、それ以来続いている神事。

 葵祭に先がけた前儀として行われる。

 競馬会の儀が13:00から行われ、14:00から芝生で競馳が始まる。

 乗尻(のりじり=騎手)は舞楽装束をつけ、右方(うかた)と左方(さかた)が一対となって馬を走らせ、早さを競う。

 

緌(ズイ、おいかけ)

 冠の垂れ紐。あご下で結んだ結び目から、下に垂れた部分。

 日本では、おいかけ。武官の冠の両側につけた扇形の飾り毛。

 

 

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