乱鳥の書きなぐり

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恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 41  十九丁裏 二十丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

2020-09-12 | 在原業平、そして、伊勢物語 と、仮名草子 仁勢物語




富田高至 編者

恩頼堂文庫旧蔵本 『仁勢物語』 41  十九丁裏 二十丁表と、『伊勢物語』岩波古典文学大系9

和泉書院影印業刊 65(第四期) 1998年





41 十九丁裏 二十丁表

 

十九丁裏

◯をかし女胎て、二子うみけり、一人ハいやしきおとこのまつ

しき、ひとりハあてなる男の子也けり、賤しき男

七夜の内に産衣(ウフキ)をしててつからもちてや申侍り、

心さしハいたしけれと、さる やさしき事にもなれたり

けれハ、産衣のかたに針を然しけつきをむとて

きをけれハ、とゝなきになきける、是をあてなる

男見て、いとおかしかりけれハ、いと結構なる綾羅(レウラ)

産衣を自慢(ジマン)してやるとて

   むらさきの 色よき絹ハ金春の

   能のいしやうに まさりたるけり

紫の小袖なるへし

 

 

『仁勢物語』和泉書院影印業刊     

   むらさきの 色よき絹ハ金春の

   能のいしやうに まさりたるけり


『伊勢物語』岩波古典文学大系9より写す

   紫の 色こき時はめもはるに

   野なる草木ぞ わかれざりける

 

胎て(はらみて)

 胎す

  母体の子が宿るところ。子宮。また、宿った子。
 2 「胎蔵界」の略。

胎て(胎す)

 ①みごもる。はらむ。「胎教」「受胎」

 ②子の宿るところ。子宮。「胎盤」「母胎」

 ③はじめ。きざし。「胚胎(ハイタイ)」

 

産衣(ウフキ)

 うぶきぬ

 

まつしき

 貧しき

 

金春 (大辞泉)

 能楽師の姓の一。シテ方と太鼓方にこの姓がある。金春禅竹の曽祖

金春流〘名〙 (日本国語大辞典)

 ① 能楽シテ方の一流派。
  大和猿楽の円満井(えまい)座(または、竹田座)から出、能楽五流中最古の流派。世阿彌の女婿の禅竹が流風に新生面を開き、桃山時代には全盛をきわめた。こんぱる。
  ※金春座系伝書‐宗筠袖下(16C後)「金春流にかさね文字と申は、高砂の尾の上の鐘の音す也と詠ふ事也」
 ② 能楽囃子方太鼓の一流派。
  金春禅竹の叔父にあたる金春三郎豊氏を祖とし、はなやかな芸風を持つ。
  六代惣右衛門一峰のとき、徳川家康に召し出され、以後、金春惣右衛門流、または惣右衛門流と名乗ることが多い。
  こんぱる。
 
金春禅竹
 
 [生]応永12(1405) [没]文明2(1470)頃 室町時代の能役者,能作者。
 
 金春流シテ方 30世太夫。
 
 実名七郎氏信。前名弥三郎。
 
 毘沙王権守喜氏の曾孫,弥三郎の子。
 
 世阿弥の女婿として薫陶を受け,十郎元雅とも親交があり,地味な芸風ながら音阿弥と並ぶ名手であった。
 
 世阿弥の佐渡配流中も赦免後もよく世話をしたという。
 
『花鏡』の相伝を受け仏教や歌道に基づく芸術観を深めた。
 
『六輪一露之記』『歌舞髄脳記』『五音三曲集』『拾玉得花』などの理論書がある。
 
 一休や一条兼良との交友も知られる。
 
 作能に『定家』『雨月』『芭蕉』『玉鬘』などの名曲がある。
 
 

 

綾羅(レウラ)  (りょうら)

 あやぎぬ(=模様を織り出したきぬ)と、薄いきぬ。

 

紫の小袖

 例

 和歌山市
 江戸時代後期
 一領
 和歌山市湊本町3丁目2番地
 和歌山市立博物
 紀州徳川家伝来の小袖。
 紫縮緬地に葵紋が染め抜きされている。
 裾部は菊・萩といった秋草を、腰部は雪を被った松竹梅を描き、秋から冬への季節の移り変わりを表している。
 彩色は刺繍で行われる。
 武家女性が好んだ御所解模様の小袖。

 

 
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ドラマ『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~ 』(全10話) 西島秀俊 真木よう子 香川照之 小日向文世 生瀬勝久 池松壮亮 長谷川博己

2020-09-12 | ドラマ

 

 

ドラマ『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~ 』(全10話)

 

 

 筋書きといい、役者といい、店舗といい、色彩や光や構図といい、何をとっても面白かった。

『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~ 』は全10話あるが、一気に見た^^

 満足のいく作品。

 

 今回も簡単な記録のみにて失礼申し上げます。

 

 

原作 - 逢坂剛『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』(集英社文庫刊)

脚本 - 仁志光佑

音楽 - 菅野祐悟

監督 - 羽住英一郎

監督補 - 川村直紀

助監督 - 片桐健滋

美術協力 - テレビ朝日クリエイト、舞クリエーション

装飾 - 京映アーツ

 

西島秀俊

真木よう子

香川照之

小日向文世

生瀬勝久

長谷川博己

池松壮亮 他

 

 

  • 東京ドラマアウォード2014 作品賞 連続ドラマ部門 優秀賞 受賞
    北九州フィルム・コミッション 特別賞 受賞

 『Season1〜百舌の叫ぶ夜〜』(シーズン1 もずのさけぶよる)は、2014年4月10日から6月12日まで毎週木曜日21:00 - 21:54 に、TBS系の「木曜ドラマ劇場」枠で全10話が放送された。

 逢坂剛の小説『百舌の叫ぶ夜』『幻の翼』を原作とする。

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