乱鳥の書きなぐり

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映画三昧;『月の出の血闘』8★伊藤大輔監督・脚本/ 『忠臣蔵外伝 四谷怪談』7★深作欣二監督・脚本

2011-08-05 | 映画



『月の出の血闘』  

★★★★★ ★★★☆☆

監督・脚本:伊藤大輔
原作:川口松太郎
出演:勝新太郎 中村玉緒 北上弥太朗 宮川和子 舟木洋一 村上不二夫
1960年
大映
77分
モノクロ
片腕のない旅鴉・桝形の朝吉は、湯治場で死んだ女房にそっくりの声を持つ女・お安と出会う。彼女は宮大工の徳次郎の妻だが、今や徳次郎は右腕が効かず博打狂いの身。お安が事故で死ぬが、徳次郎は朝吉が殺したものと勘違いして・・・


『月の出の血闘』は娯楽に徹した満足の行く映画だった。

 中村玉緒さんの若い頃のの三味線をひく姿の美しいこと。

 男前が二人。

 映画の途中に家族に聞くと、勝新太郎さんと北上弥太朗さんとのこと。

 勝新太郎さんって、若い頃は美しかったんだと感心した。

 北上弥太朗さんは名前を何度も繰り返し聞いたが、初耳。

 勝新太郎さん、北上弥太朗さん そして先日『大江戸千両祭』で見た 小泉博さん屋現在の役者さんを含めて、日本の俳優は男前が多いなと感じるのですが、いかがでしょう…。

 





『忠臣蔵外伝 四谷怪談』

★★★★★ ★★☆☆☆

放送日時 8月

04(木) 前11:00
19(金) 後06:30
27(土) 後05:15

監督・脚本:深作欣二
脚本:古田求
出演:佐藤浩市 高岡早紀 荻野目慶子 渡瀬恒彦 津川雅彦
1994年
松竹
105分
カラー
赤穂浪士の民谷伊右衛門は、金と名誉に目が眩み恋人・お岩を捨て、浪士としての義も捨て奈落の底に堕ちていく・・・。鶴屋南北原作の『東海道四谷怪談』を、忠臣蔵の物語と融合させた異色の時代劇。現実と幻想が交錯する独特の映像美の中に、男と女の愛と裏切りが描かれる。

 まず、音楽が良い。

 妖気漂う荻野目慶子さんの表情と美しさが良い。


 素晴らしい場面も多い中、首を傾げる場面も多々あり。

 忠臣蔵討ち入りで手助けする岩の、コミックパワー。あれはなんだ?

 岩が胸をはだけるのは一度なら良いが、複数回さらけ出す。あれは品悪し。

 高岡早紀さんの目根は男性は隙間も知れないが、女性から見ると乳としか言いようが無く、見苦しい。

 深作欣二監督は岩の元気さとハッピーエンドを表現したかったのだろうが、髪をすくシーンも無く、肩すかしをくったような四谷怪談だった。


 ラストの岩の勝ち誇ったような笑顔。

 物悲しく切ない梅。


 私はもともとは高岡早紀さんも荻野目慶子さんも好きだったが、今回みた肉の固まりのような岩を見て、高岡早紀さんは少し苦手かなと感じたが、又違う作品を見ると元に戻るかもしれない。

 友人と電話で話していたが、『忠臣蔵外伝 四谷怪談』は評判は良くなかったらしい。

 納得した。
 
 アングラ的な表現や神秘的な表現や音楽が良かっただけに、岩そのものの表し方が惜しかった。








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