いちじょうおおくらものがたり
先日家族四人でショウチク座へ行ってまいりました。
お昼の部と同様、とても満足のいく公演で満足感を感じました。
千秋楽ということもあっ他のでしょうか、会場は活気に満ち溢れておりロビーも少し暑いくらい…
浴衣姿のかわいらしいお嬢さんもいらっしゃり、夏の興行にふさわしく、ほほえましく感じました。
またロビーには山城屋さんのハッピ姿の小粋な紳士もタバコを吸っておられ、ステキだなぁとついつい見とれてしまいます。 かっこいいですね~
この穂は楽日ということも合って、関西カブキを愛する会のメンバーの御三方の感乳の声も心なしか活気にあふれておりました。
ニザエモンさんのブロマイドは何枚か売り切れもありましたよ…
それでは夜の部 一演目め・・・
いちじょうおおくらものがたり
檜垣 奥殿 二幕
いちじょう大蔵卿 ニザエモン
お京 たかたろう
吉岡鬼次郎 あいのすけ
常盤御前 ひでたろう
感想の身とさせていただきますが、悪しからずご了承くださいませ。
この演目も何度か拝見したことのあるものでしたが、今回のお芝居もとても良かったです。
一幕目のニザエモンさんの劇中の平家を欺く為の作り 演じ阿呆は見事なものでした。
さすがはニザエモンさん。
口元はへらり、目元はてろり…
体はでろりの『へらてらでろり』に徹しておられましたが、二度ばかりまり周りのみんなに演じ阿呆がばれてはいないかといったことを案じた表情の変化な見事に演じ分けておられました。
その演じわけは、二幕目の正気との演じわけとはまた異なった微妙な表現で素晴らしいものでした…
特に花道の細部にわたること細やかなお顔の筋肉の動かし方は見入ってしまいました…
ニザエモンさんの尾穂と柄よく現れ阿呆の中にも気品が感じられ、楽しく喜ばしく、気持ちのよい一幕目でした。
一幕と二幕の阿呆と正気との演じ分けは一幕目の演じわけとは違って、はっきりとわかりやすく表現されておりました。
本心を述べる場面での毅然とした二枚目の貴公子の風情。
ニザエモンさん独特の台詞の言い回し。
衣裳もステキで、四角く開いたぶっかれらせた着物は見せ場。どの演目で何度見てもワクワクいたします。
とにかくカッコイイニザエモンさんの『形』『形』の連続で観客もおのずと力が入ってしまったのではないでしょうか…
初めに花道から登場のあいのすけさんの装いもステキで男前の役者さんにぴったりでステキでした。
とてもカッコが良く、メークも見とれてしまいました。
またたかたろうさんは品良く、世知不を一言一言大切に話しておられ、ますますこの役者さんの魅力を感じる今日この頃です。
円蔵産の死ぬ前の場面も迫力があり、心に残りました。
ひでたろうさんは今回かわいく演じられておられましたが、この役者さんも出てこられるとニザエモンさんと同様、心がワクワクいたします。
先日の昼の部ではひでたろうさんがとてもご機嫌が良く、元気に演じられていたように感じます。
この役者さんも素晴らしい台詞の言い回しで、役柄に応じて見事に使い分けられますので、大好きです…
先日の昼の部のお勝の琴の場面は私にとって、かなり印象深いですね…
今回昼の部でひでたろうさんが演じられた『てるとらのはいぜん』↓記録
http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/f06e182799a1a465e18b5061c4156b18
楽日の夜の部の私の感じたニザエモンさんはとってもご機嫌が良く、気持ちよくお芝居をなさっておられたように感じます。
こんなにさわやかなお顔で演じられていたお芝居は私にとりなして『いざよいせいしん』以来のことで、今年二演目も見ることに感謝いたしております。
昼の部でニザエモンさんも演じられた『なつまつりなにわかがみ』↓記録
http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/a0a48eb59cd64393990267648d02920a
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