『唐古・鍵考古学ミュージアム』
先日の土曜日、古典講座を楽しんだ後、絵画土器(弥生時代の鳥装の祭)を聞くため、電車に乗り田原本町に向かう。
駅に着いたのは十二時半。金関 恕先生のお話を聴くまで 時間が少しある。
私は田原本の町を一人歩くことにした。
田原本は桃太郎誕生の地のひとつとされているが、町を歩いていると、桃の木が一本。
これは軽いジョークかとカメラを構えていると、ご年配の紳士に声をかけられた。
私は他人様から見れば、普段からよほど楽しそうに見えるのだろうと思う。つまり、阿呆(爆)
ご年配の男性はすこぶる親切で、一貫してにこやかだった。彼も歴史講座を聴講されるとおっしゃる。
鏡作り神社の位地を教えて下さるために神社前までつきあって下さった後、男性は一旦ご自宅に戻られた。
さてさて鏡作り神社や万葉集にも出てくる平城京まで続く下ッ道通り等を楽しみ、開演15分前くらいに講演会場に着く。
先ほどの紳士が入り口で資料を持って待っていて下さった。
席も前方を確保して下さっており、感謝の心でいっぱい。
男性と話していてふと気づいたのだが、この講座はお代金200円だったような。
おじさまに問うが、要らなかったとか知り合いに資料を頂いたとか、いろいろ言って下さり、代金を受け取って頂けない。
講義はメモをとりながら集中して聴いていた。充実の一時間半。この快感はたまらない。
講義も終了し、男性が資料館に連れて下さるとおっしゃって下さる。
博物館等の好きな私は、この好意は断る理由がない。
自宅で書物と格闘している家族に電話連絡。その旨を伝え、歩いて資料館へと向かう。
田原本の資料館は以前 記号土器を楽しんだことがある唐古・鍵考古学ミュージアムだった。
入場料200円は、老紳士がお支払いして下さり、いくら言っても受け取って下さらない。
申し訳なさを感じながら、あまり言ってもいけないとこのばは甘えることにした。
今回は特別展の記号土器はない。
ただ、金関 恕先生のお話に出てきた唐古遺跡の絵が描かれた土器の破片やシャーマン的意味合いもある鳥装の祭のようす等がミニチュアで再現され、より一層イメージは固定されたのはありがたい。
唐古・鍵考古学ミュージアムでは大きな収穫があった。
以前橿原考古学博物館 特別展で銅鐸を見たことがある。あたためていた銅鐸の疑問。学芸員の方に尋ね、今回唐古・鍵考古学ミュージアムで解決したからだ。これは嬉しかった。感謝の気持ちは大きい。
田原本では唐古・鍵考古学ミュージアムに連れて頂いた男性以外にも親切な方に出会った。
買い物帰りのおばさま、下ッ道通りで出会った歴史関係のおじさまにはいろいろなお話を聞かせて頂いた。
田原本の現状や今後の行方、民家の保存、古代からのまだ発掘されてないもの等、様々なお話をお聞かせいただき、感謝の気持ちがあふれてくる。
拙いマイブログではありますが、最後に ここから再びみなさんにお礼を申し上げたいと思います。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
〒636-0247
奈良県磯城郡田原本町阪手233-1
田原本青垣生涯学習センター2階
金関 恕先生のお話は後日記録の予定です。
それにしても田原本駅は明るく便利で美しくなりましたね。
駅からほどなく近い所に「はつのいえ」という和菓子屋さんがあります。ここの最中は少し美味しいですよ。水飴はそんなに多くないのですが餡が甘めで美味しくたっぷり。奈良というより京都よりのお味です。先日懐かしさ余りに20個買って帰りました。代替わりされたようで、おばあちゃまはいらっしゃいませんでした。お値段は一個130円でリーズナブルです。
このお店にあった‘いろいろ豆’(100円)の中に松の実の揚げたものも入っていました。色々入っていて、楽しいですよ^^よろしければ、どうぞ^^