乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

白山神社で受けた妙な感覚を思い出し、ほくそ笑む。   6月10日 7景  奈良県 斑鳩町龍田南 

2010-06-17 | お出かけ




  龍田川近くの鳩の家すぐを右に入り、龍田城跡に行く。

 やはりおばさんが教えて下さったように,空き地でしかない。

 近くは感性な住宅地。

 その住宅地を田畑が囲み,のどかだ。



 龍田城跡地の側には「コ字型」のため池。

 これは龍田城外堀。これでなんとか城跡とわかる(ような気がする。)


 
 龍田城外堀(ため池)のすぐ前には白山神社。

 城跡の前に白山神社。

 なんだか妙に名前がユニーク、か?



 白山神社は前から見るとこんな感じ。

 参拝がてら、ちょっとおじゃまさせていただく。 



 まず鳥居をくぐる。

 神に中央を譲り,わたしは右側を歩く。(ホンマかいな?)

 おや。

 この神社、なんだか奇妙だ。



 何かざわめいている。

 わたしは霊感を感じるタイプではないが、ここは怖い。

 龍田大社の龍の水付近と同じ感覚。

 何かがいらっしゃる感じを拭いされない。


 
 白山神社は丁度 三室山の対岸にあたる。

 わたしが龍田川の梨園を見つけたといって,先日から度々記録している所にきわめて近い。

 白山神社は北東方向に木立覆われ、人の気配がない。

 ここが田畑や住宅地のすぐ側とは信じがたいほどの静寂感に襲われる。 



 恐怖心を押さえ,一歩また一歩と階段を登る。

 右手には百度石。

 百度石を見ながら悲しくも無意識に視界に入る灯籠や狛犬は,やはりざわめいている。

 ややもするとそれらが人間の頭と錯覚するほどの恐怖感。

 人間の恐怖心なんてこんなもんだよと ほくそ笑み、自分を勇気づけて前に進む。



 顔のかけた獅子。

 素知らぬ顔をする灯籠。

 さっきまでざわめいていた彼らは息をひそめ、白々しいまでにそっぽを向く。



 そのうち、
「入れるものなら入って見なさい。上がれるものなら、あがってみなさい。」
といった挑発的な囁きが聞こえ始める。

 わたしの恐怖心は最大に達し、その場を離れ左に進む。

 怖い。

 わたしは見たものしか信じないが、怖いものは怖い。怖いのだ。



 そして最終は鬼子母神。

 ここでやっと安堵感を感じる。

 そこには

   【鬼子母神  インドの神

       子なき人に子を授け妊婦を守る】
とあった。

 やはりこの寺も需要に即して氏子達のことを考えた地域の神社だったのだ。

 そう思うと、今までの恐怖心が一気にすっ飛んでいく。

 さっきまでの不可思議にも感じる恐怖心を思い浮かべる。

 一連の感覚に照れ笑いを隠しきれず、帰りの鳥居をくぐった。





                             2010年6月10日

                             奈良県生駒郡斑鳩町龍田南 白山神社にて




コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 94; 『捨て上手、片づけ上... | トップ | イラン大統領選1周年で治安... »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントいっぱいありがとうございます。嬉しいです☆ (やまとなでしこあんさま)
2010-06-20 00:26:29
やまとなでしこあんさま
 コメントをありがとうございます☆

 あ!一緒です。
 夏の怖い映画、わたしもみていました。
 牡丹灯篭や耳なし法一、怖すぎでした。
 でも怖くて^^
 いつも両親にトイレについてきてもらっていましたよ。
 でも、怖いのに見たい。で,毎週

 深山は怖いですね。
 里山でさえ風の音で驚いてしまいます。
 山から下りてきてシダが茂り,ヒグラシなんてなくともういけません。
 池や湿地などがあると、
「おいてけぇ、おいてけぇえ~」
て聞こえてきそう。

 日暮れは怖い。
 辻や境界線だと尚怖い。
 ひたひたと足音が聞こえてきそうで,早足に。
 すると怖いお方たちもも同じく早足。
 想像にすぎないのに、つい振り返る。
 すると『見るなのパターン』が頭をよぎり一層怖い。
 馬鹿ですね^^わたしって☆

 鞍馬は好きです。
 でもそのお祭は見たことがないです^^
 鞍馬温泉は親孝行のため何度か泊まりましたが、結構落ち着きますよ^^

 今ならまだ貴船に蛍がいそうですね。
 下手をすると異常発生の蛇とんぼに出くわすかも。
 鞍馬と貴船、行きたいです^^

 
返信する
名前に文章を入れていました。 (やまとなでしこあん)
2010-06-19 21:37:09
いえいえ、落ち着かないのは私です。怖いのは苦手です。怖い映画は未だに子どものときに観た牡丹灯篭のシーンが忘れられません。山深い山中に暮らしたい願いがありますが、ひとりでは無理でしょうね。しかし、住宅地も案外怖い。考えないようにしていますよ。先日乗った京阪電車で鞍馬寺の竹きりの祭事のポスターを見ました。鞍馬寺は鑑真さんのお弟子さんゆかりのお寺のようですね。この行事、一度行ってみたいものです。
返信する
白、恐怖心 (やまとなでしこあんさま)
2010-06-19 15:27:35
やまとなでしこあんさま
 いつもありがとうございます☆
 
 白山神社は全国にも,また奈良にもいっぱいあるようですね。

『白』をたどると面白いですね。
 国によっても白は善悪の二極の性格で、不思議ですね。
 日本は白はよしとされていますでしょう。
 お葬式の喪服も元は白を着る地域もあったとか。
 そう思うと、日本も広いですね。

 奈良の杵築神社もいっぱいありますね。
 翁面ですか?わくわく
 奈良もいろいろなお祭があるのですね。


 神社や山道や廃虚や夕暮れ時で極端に恐怖心を感じることがあります。
 おっしゃる通り、思い込みは大きいと思います。
 その日の気分とか体調とか天気とか光とか風など、いろいろな条件で怖く感じるのでしょうね。
 不思議ですが、わたくし、かなりの恐がり。
 恐怖映画や本を読んだ後の夜のおトイレは未だに苦手です。
 大人げなくって、困ってしまいます。
 多分,こういった性格は のちまで変わらないのでしょうね。(爆)
 やまとなでしこあんさんは落ち着かれた感じで、わたくし、お恥ずかしいです☆

 
返信する
思い込みの為か? (怖いような!!)
2010-06-19 13:30:12
なんとなくうきうきしない場所ってありますよね。御霊神社とか恨みを訝しく思われてまつられていらっしゃる神様たち。また、崇道天皇八島陵は静かで悲しみが深い気がします。菅原道真なんて楽しい天神様ですが・・・・。
返信する
地域の神社 (やまとなでしこあん)
2010-06-19 13:05:23
白山神社は確か阿倍文殊院にもあった気がします。石川県の白山から来てもらった神様ではなかったでしょうか?ハクがつくのは何か朝鮮半島の雰囲気がありますが、こちらはそんなに半島と直接的な関係ではなさそうな気がしますね。白山は修験道の神様ですね。地域の方しか訪れない神社は地域の方にしか馴染みがなく、行事の時意外はとても閉鎖的な感じがしますね。私も近くの杵築神社に行ったとき余りにうっそうとした木々に畏怖しました。調べてみるととても古い翁の面を伝える神社だとかで怖くないはずでしたのに・・・。
返信する
こんばんは☆ (てくっぺさま)
2010-06-18 23:25:12
てくっぺさま
 コメントをありがとうございます。
 めっちゃ!嬉しいです☆

 狛犬がかけているの、奉納と書いた腹掛けですよね^^
 狛犬だけでなく石仏などにも腹掛けみたいなのが、かけてあるでしょう^^
 中にはやたら笑った大黒さんなんかもあったり^^ある日娘とその腹掛けみたいな布をめくったんですよ^^;;
 そしたら、あら!大変^^
 後は下ネタにて省略致しまする。
 慌てて布をもとのように戻しました、はい!

 てくっぺさん、
 曲が軽快でリズムを取りたくなると思ってましたら、やっぱり!って感じでした☆
 てくっぺさん、色々とすごいな!
 このブログでわたしだけがアッポちゃん@^^@です☆ね。
 
返信する
こんばんはです。^±^ノ (てくっぺ)
2010-06-18 22:44:29
立派な狛犬ですね。^±^
ところで狛犬にかけているのは?^±^
腹掛けに見えますがそうでもなさそうですし。^±^←絶対違うってば
返信する

コメントを投稿

お出かけ」カテゴリの最新記事