恋歌#48沢口芙美

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「息あつくわれをまく腕耐へてきしかなしみをこそ抱かれたきを（沢口芙美）」
「抱くのならかなしみだけを抱けという禅問答みたいそれは難題（）」
「岸上は恋と革命生きた人彼を亡くせし悲しみのこと？（）」
「二十年経ちて歌集を出版すやっと自分を許せたという（）」
「このわれを深く憎みし人逝きて心空しく夜の庭に立つ（沢口芙美）」
「日曜のまどゐを裂ける電話にて岸上の母逝くと告げくる（沢口芙美）」

恋歌#47川田順

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「相触れて帰りきたりし日のまひる天の怒りの春雷ふるふ（）」
「この歌は二十七才年下の女との不倫物語たり
（歌人６６才の作品、他にも若い歌があるらしい）」
「この歌は清さと覚悟が顕れる後に二人は結ばれるらし
（彼女には三人の子供がいたらしい）」