裕子さんの最期

10/10
「八月に逝きし歌人の死の床の家族で交わす歌のやり取り()」
「歌にせば時間きりとり氷結す永田一家の永遠の刻()」
「今月の文芸春秋に紅の母を見送る手記が載りたり(歌と共に)」
「裕子さん繊細なるも永田氏と結ばれ変わるよき感性に(信じられないことだが)」
「早いものもう二ヶ月がたちました時々歌壇惜しむ声あり()」

万葉集#8.1546

10/10
「妹がりと吾が行く道の川なれば足結アユヒ正ナダすと夜ぞ更けにける
(市原王の七夕の歌一首 #8.1546)」
「妻のもと往く道にある川なれば結び正せば夜が更けちゃった()」
「今一つこの歌の意味わからぬも何で言い訳しているのだろう()」