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「橘奈良麿の家で宴する飲んだ理由はよくわからない(十八日、左大臣の、兵部卿橘奈良麿朝臣が宅に宴したまふ歌一首)」
「撫子が花取り持ちてうつらうつら見まくの欲しき君にもあるかも(#20.4449 右の一首は、治部卿ヲサムルツカサノカミ船王フネノオホキミ)」
「撫子の花手に取ってじっくりと見たいと思うあなたなんです()」
「我が背子が屋戸の撫子散らめやもいや初花に咲きは増すとも(#20.4450)」
「彼の家の撫子の花散ったかないや咲き始め増々さかんに()」
「愛ウルハしみ吾が思ふ君は撫子が花になそへて見れど飽かぬかも(#20.4451 右の二首は、兵部少輔大伴宿禰家持が追ひてよめる。)」
「立派だと思うあなたは撫子の花になぞらえ見ても飽きないよ()」