2014/06/13
「天皇は小碓を恐れ距離を取り西の熊曾を撃ちに行かせる
(1 古事記では熊曾は二人兄弟とされてはいるがもとは別々:
,2 天皇の真意は小碓を怖れたり兄への行状想定外で:
,3 熊曾討つ難しきこと知りながら小碓を遣るは死んで欲しいと:()」
「出陣に髪を額で結んでは姨倭比売に挨拶に行く
(1 姨からは御衣御裳ミソミモ給り懐に剣タチを入れては出陣をする:
,2 いかほどの遠征なるか詳細はわからないけど陸行なるか:神武東征の逆のルートか。神武は水行。
,3 やがて着く熊曾建の住むところ見れば見張りが三重にいる:
)」
「探れれば御室を建てて宴せん準備で皆が騒いでいたり
(01 宴の日を待った:
,02 結びたる髪を垂らして童女にと御衣御裳ミソミモ着て女人に混じる:
,03 兄弟はその嬢子を気に入りて間に座らせ宴楽しむ:
,04 酣タケナワになって小碓は剣だし熊曾の襟首取りて胸突く:
,05 弟建それ見て畏み逃げたれど追い詰められて背に剣を受く:
,06 その剣を動かさないで聞きたきが『お前の名前教えてくれ』と:
,07 われの名は倭男具那[大帯日子淤斯呂和気の子]の王なりき熊曾建を討つために来た:纏向の日代の宮で大八島国知らしめす景行天皇のご命令で
,08 西にてはわれらに勝るものなきも倭の国にいますものとは:
,09 言い終えた熊曾を瓜のへたのごと体切り裂き殺したまいき:
,10 これよりは小碓は自らを倭建の命と称す:
,11 帰途にては山・川の神、穴戸など皆言向け和してまいあがりたり:
)」