2016/04/13
「秋山さん肺炎起こし亡くなれり永六輔の見舞いに喜ぶ
(享年99才)「名を聞けば秋山ちえ子は親しめり『かわいそうなぞう』の朗読通じ()」
「平和主義立場で発言多かりし『九条の会』呼び掛け人する()」
」
2016/04/13
「カタカナで全面埋める異様なる抑留による死亡者リスト
(4月9日付け朝刊に、旧ソ連の収容所等で死亡した日本人
4964人の名簿が掲載された。)」
「吾があるはイルクーツクの欄に父の名が無き幸運よ死亡者リスト()」
「引き揚げで帰還の途路で死した人数えあぐればいかほどなりし(私の兄は死んだが)」
「逢えぬまま異国の獄舎に果つる身か子の名を壁に爪たてて書く
(『昭和万葉集』にある抑留者の歌うに=内田久光)」
2016/04/13
「風の揺る軒の藁しべ去ぬ燕(藁しべの軒に吹かるる帰燕かな/赤田とし枝)」
「足下の透ける庭草秋進む(花終えし秋草に足透きにけり/北尾ユウ子)」
「飴色に日日細りゆく干大根(飴色に細つてゆけり干大根/鈴木功)」
「退院のともにやさしい蝉しぐれ(退院の友を迎へぬ蝉時雨/小川節子)」
「ひつじ田に姿けしたる鳩の群(ひつじ田にかき消えにけり鳩の群/兵頭ゑみ)」
「神なびの雨ふふみたる木下闇(神なびのあめふふみけり木下闇/剱持マリ子)」
「赤い羽根つけていささか若返る(いささかは若返りたり赤い羽根/植木和子)」
「鰻食う思い出しけりいんば沼(鰻食ふとき思ふなり印旛沼/矢田静子)」
「城崎や七湯めぐり宿浴衣(城崎や七湯めぐりし宿浴衣/西津清)」
「菊枕はずしたるとき匂ひけり(菊枕はづしたるとき匂ひけり/大石悦子)」
2016/04/13
「お祭りの当夜の庭の大モクレン百千万の声あげにけり(鳥海明子)」
「木蓮は肉厚の花つけおりて桜咲く頃共に咲きおり
(白と紫がある 花言葉:自然への愛、恩恵)」
「数え年十三才のお祝いを十三詣りと寺社にお参り(『十三詣り』)」
「旧暦の三月十三日にしていたが今は新暦四月にやれる
(上方の京都・嵐山にある法輪寺の虚空蔵菩薩に十三詣りをすると
智恵と福徳を授かる。帰るときに渡月橋をわたりふり返っては
いけない、という伝承がある。)」
「石段を上り下りの智恵詣(高浜虚子)」
「智恵詣嵯峨へまはりて疲れけり(日野草城)」