そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

俳句の解釈 5

2016年04月30日 | 俳句

2016/04/30

「木々の芽や新宅の庭ととのはず(子規)」
「新宅の庭に植えたる色々な木々の植生まちまちで調和が取れず
 (木々芽吹きあれやこれやが動きだし新居の庭はちぐはぐなりし
 /『ととのはぬ』語彙の実感あまりなし一度使いて慣れてみんかな)」


「水仙にたまる師走の埃かな(几董)」
「師走にはゆつくり眺めぬ水仙にうつすら埃たまるに気づく
 (床の間に水仙活けてゆっくりと見る暇もなく埃がたまる
 /いそがしく水仙眺める暇はなく時は流れて埃を積める)」


「年ひとつ老いゆく宵の化粧かな(几董)」
「年明けは齢一つを重ねるも宵が迫れば化粧をしたり
 (晦日過ぎ明日には年が一つ増え老い感じつつ化粧する女
 /一説にこの女とは三十路とか老いというには若きことだが)」

「たのみなき若草生ふる冬田かな(大祇)」
「ちゃんとした若草なれどたのみなく冬田にあれば育つことなし
 (若草も冬田であれば未来なくやがて打たれて耕されるか
 /まもらんとする意志がなくば若草も田おこしととも果てる命運)」

「鼠追ふや椿生けたる枕上(田福)」
「ぬぱたまの闇の鼠の音聞いて椿気になりしっしっと追える
 (枕元椿活けるを狙えるか鼠の音してしっしっと追える
 /暗闇に赤き椿の姿あり鼠気になるいたずらせぬか)」


 

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花と七十二候(0430)

2016年04月30日 | 日めくり帖

2016/04/30

「あるなしの風にゆれつつ白牡丹神々しくて(鳥海明子)」
「大きさと幾重も重なる花びらと風格ありし牡丹の花は
 (花言葉:風格)」

「百花の王牡丹は古代中国で愛でられ奈良に日本に来たる(『牡丹華さく』)」
「色々に改良されて江戸時代百六十種にも及びしという()」
「白牡丹といふといへども紅ほの(虚子)」
「牡丹萼ガクをあらはにくづれけり(蛇笏)」
「ぼうたんのいのちのきはとみゆるなり(草城)」



 

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