俳句の解釈 19
「190.帯巻くとからだ廻しぬ祭笛
(鈴木鷹夫
/祭り笛聞けば帯巻く手間さえも惜しくて体回すようだと)」
「191.女郎花少しはなれて男郎花
(星野立子
/植生はよくわからずも女郎花まわり見やれば咲く男郎花)」
「192.およぎつゝうしろに迫る櫓音あり
(及川貞
/泳ぐときひたすら前を見ていたら背後気配櫓の音がする)」
「193.凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり
(高浜虚子
/上の句がやたら長くて字余りの例句に引かれる虚子の句である)」
「194.オリオンの楯新しき年に入る
(橋本多佳子
/オリオンに楯があるのかないのかはよくわからねど年改まる比喩でありしか
/新品の楯かも知らぬ新しき年になれればあるかもしれぬ)」
「195.折鶴のごとくに葱の凍てたるよ
(加倉井秋を
/葱折れて凍れるさまが折り鶴のように見えたる瞬間があり)」
「196.折鶴をひらけばいちまいの朧
(澁谷道
/朧とは折り鶴開け一枚の紙に正体なきが如しか)」
「197.をりとりてはらりとおもきすすきかな
(飯田蛇笏
/穂が曲がり重心手元になきゆえにはらりと重く感じたるかな)」
「198.音楽漂う岸侵しゆく蛇の飢
(赤尾兜子/岸辺には静かな音楽漂える一瞬にして蛇は飲むごと)」
「199.貝こきと噛めば朧の安房の国
(飯田龍太
/貝噛めばよくわからぬも朧なる千葉房総が浮かぶというが
/安房の国置き換えできぬものなのか貝はアワビかこきと噛むとは)」
2018/08/31
「もの置けばそこに生れぬ秋の蔭
(高浜虚子
/春や夏代えてはできぬ蔭なりし憂いを帯びて物思いせし
/あたりまえのことではあるが生れるとて断定するはなかなかできぬ)」
「若葉台ときに晴れ間の曇天も四人参加でぺタンクしたり(大石、西口、大垣)」
「ジョイフルで昼飯喰って涼をとり水汲みにいくマックスバリュー()」
「水汲んでお菓子を買って出てみれば雨はげしくて地を打ちつけり()」
「帰宅して風呂を追い焚き暫しあと風呂場で読書一冊終えり(『海に漂える神々』をジョイフルと風呂場で読書)」
「世阿弥書く『花伝書』にある第四の神儀云の深堀の書なり()」
「観阿弥と世阿弥の親子完成の能の大元申楽なりし()」
「花伝書に古代史の謎解き明かすヒントはあるが決定ではなし()」
「申楽と聖徳太子の関係や秦河勝も絡んで謎が()」
「能楽の『翁』は特殊で申楽のエキス詰まっているというなり()」
「疱瘡はジェンナーよりもずっと前ワクチン代わりに牛を重宝()」
「神無月神在月の真の意味神なる蛇の消える時期だと()」
「聖徳や河勝などは蘇我氏とか大化の改新の歴史を作る
(聖徳が河勝に仏像を引き取ってもらったとか、
山背が蘇我に滅ぼされたとか、蘇我が中臣にやられたとか)」
「古代史は女帝の時代深堀をすれば浮き出る多くの謎が()」
「本日は準2級の問題で直角三角形のタンジェント問うてくる
斜辺の長さ7㎝、隣辺の長さ5㎝も対辺わからぬ問いである
(対辺は√(7^2-5^2)=2√6,tanA=2√6/5)」