2018/03/23
「170.大初日海はなれんとしてゆらぐ
(上野占魚
/大初日見て海を離れんとするも心は揺らいでいたり)」
「171.大榾をかへせば裏は一面火
(高野素十
/大き薪裏返せれば火のつきて一面真っ赤に燃えていたりて)」
「172.置きどころなくて風船持ち歩く
(中村苑子
/容易なる句ではあるけど子供にも出逢わずずっと持ちたり)」
「173.奥白根かの世の雪をかがやかす
(前田普羅
/奥白根いかなる所ぞ雪景色かの世の雪と見まがうばかり)」
「174.億年のなかの今生実南天
(森澄雄
/永遠の長きにたった一瞬も人の生あり実南天/愛犬も死を哲学す実南天)」
「175.送り火の方も消えたり妙も消ゆ
(森澄雄
/霊魂の気配も消える送り火の消えるときこそ門は閉ざされ)」
「176.起こし絵の男をころす女かな
(中村草田男
/開ければファンタジータジーなど現れず女が男殺す場面が…)」
「177.押さへてもふくらむ封書風薫る
(八染藍子
/わかりますこんな便りを恋をする胸が高鳴り風も薫れり)」
「178.お降りといへる言葉も美しく
(高野素十
/季語はなにお降りは何が降るのかな全体的によくわからない
/お降りとは正月に降る雨雪瑞徴としてありがたがられ)」
「179.押入に使はぬ枕さくらの夜
(桂信子
/突っ込んで使う枕は押し入れにしまわないのかこの句わからず)」
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