そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#8.1566-8.1569

2010年10月26日 |  / 万葉集
10/26
「久かたの雨間アママも置かず雲隠り鳴きぞゆくなる早稲田ワサダ雁が音 (大伴家持が秋の歌1/4首 #8.1566)」
「久しぶり雨の晴れ間も休みなく鳴き渡り行く早稲田の雁は()」

「雲隠り鳴くなる雁の行きて居む秋田の穂立繁くし思ほゆ (秋の歌2/4首 #8.1567)」
「見えないが雲間を飛べる雁がいる秋田に稲穂満るが如し()」

「雨ごもり心いふせみ出で見れば春日の山は色づきにけり (秋の歌3/4首 #8.1568)」
「雨続き心も晴れずに出てみたら春日の山は色づいてきた()」

「雨晴れて清く照りたるこの月夜また更にして雲なたなびき (秋の歌4/4首 #8.1569)」
「雨上がり清く照りたるこの月夜その上雲も棚引いている()」

「家持が十八、九才に詠める歌意識は今じゃ三十路くらいか(右ノ四首ハ、天平八年丙子秋九月ニ作メリ。)」
「()」
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夢十夜(1)

2010年10月25日 | 日めくり帖
10/25
「目の前で上向きに寝た女いて『もう死にます』と静かに言える()」
「埋めてほし真珠貝にて穴を掘り星の欠片を墓標にしてと()」
「傍らで待てば再び会いに来る百年待てばきっと来ますと()」
「陽が昇り黙って沈み一数え数え数えど女現れず()」
「そのうちに石のしたから茎が伸び先の蕾がふっくら開く()」
「真っ白なユリが匂える骨までもそのユリを打つ露が一滴()」
「揺れるユリ思わず顔を近づけて接吻をする白き花びら()」
「唇を離したときにとおい空星を見つけて百年経つと()」
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万葉集#8.1565

2010年10月25日 |  / 万葉集
10/25
「我が屋戸の一むら萩を思ふ子に見せずほとほと散らしつるかも (大伴家持が和ふる歌一首 #8.1565)」
「一群ヒトムラの萩をあの娘に見せないで無為に散らせて残念だった()」
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カミソリ坂田逝く

2010年10月24日 | 挽歌もどき
10/24
「囲碁界で一世風靡カミソリの切れ味もった坂田さん逝く(享年90才)」
「引退の囲碁は投了東海道五十三手で止めてしまいき()」
「少しだけ囲碁の勉強したときにお世話になった彼の指南書(五巻シリーズの本だった)」
「いまはもうガレージ図書にしまわれた眠れる本で偲んでみんか()」
「碁を打てば全部勝ちたい心にて勝負に臨む人であるらし()」
「最近は中・韓二国の囲碁界に一歩置かれる日本の国は()」
「癖のある碁打ちが一人また逝きて重しがとれて軽量感が(秀行さんもこの前逝ったなあ)」
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万葉集#8.1564

2010年10月24日 |  / 万葉集
10/24
「秋づけば尾花が上に置く露の消ぬべくも吾は思ほゆるかも (日置長枝娘子ヘキノナガエノヲトメが歌一首 #8.1564)」
「秋づけばすすきの上につく露の消えるようにと思えてきます()」
「()」
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