2017/01/18
「雅なる装いにしてうつむけるパフィオペジラム何をか思う(鳥海明子)」
「こんな花見たこともなしこれからも逢うことはなしパフィオペジラム
(花言葉:優雅な装い)」
「寒の時期降る雨寒の雨といい底冷えしたるやいとで対処(寒灸)」
「寒やいといまならカイロあちこちに入れて凌げる暖とるために()」
「裏不二の小さく見ゆる氷哉(M29)」
「表裏富士の呼び名は南北の土地で見る区別らし
(富岳三十六景+十景の十景は裏かららしい)」
「氷とは頂きにある雪なのか裏不二の山みな小さけれ()」
「初富士や北斎のプルシャンブルー(東国原英夫)」
裏富士
2017/01/17
「雪国の春のたよりはフキのとう顔だしたよと晴れやかな声(鳥海明子)」
「雪を分け頭出したる蕗の塔待ち望みたる春の訪れ(花言葉:待望)」
「雉鳴くに雄と雌では異なれる漢字使うにヒットはしない(雉始めて鳴く)」
「知っとるけ雄の雉鳴くその声をケーンケーンと鳴き叫ぶらし()」
「青竹をつたふ霰のすべり哉(M25)」
「霰とは粒状の雪いかにせば青竹つたい滑るというか()」
「ひょっとして太い青竹凝視せば霰も解けて伝い滑るか(気象条件による)」
「石段を滑り尻餅大寒波(日曜日の夕方、犬の散歩に行く時、まだ痛い)」
「竹筒の光で祈る震災忌()」
2017/01/16
「カニサボテン触れようとして触れざりし少年は恋の年頃なりき(鳥海明子)」
「サボテンの花はきれいもその体刺を持ちたり自衛のためか(花言葉:恋の年頃)」
「小正月終えた翌日実家へと帰る習わし藪入りという(藪入り)」」
「藪入りは嫁や丁稚が忙しく働きしあとゆっくりとする(藪入り→実家に帰る)
「鴛鴦の羽に薄雪つもる静けさよ(M28)」
「鴛鴦オシドリの羽に薄雪積もる夜静かな朝に生気は戻る()」
「柑橘に薄雪つもる静かさよ()」
2017/01/15
「一途なるあなたを想うセントウソウ清楚に白く花咲かせたり(鳥海明子)」
「野草にて白く小さく密生し名なしのような花咲かせおり
(花言葉:繊細な美しさ)」
「元旦が満月なれば十五日満月になり小正月と(小正月)」
「小正月左義長祭りやどんど焼き煙とともに願いを天に()」
「冬菊や下雪隠へ行く小道(M28)」
「雪隠も内と外あり屋敷では小道の脇に冬菊も咲く()」
「手水場の水切る先に龍の玉()」
「寒波来て歌会一週日延べさる(1/16->1/23)」
「寒気団空に垂れ込め鐘凍る()」
2017/01/14
「それとなく優しく人をひきとめて南斜面の深紅のツバキ(鳥海明子)」
「お地蔵の後ろに立てる椿の木幼き頃の遊びの相手と
(花言葉:気取らない優美さ)」
「小寒の九日目に降る雨その年は豊作になるめでたい雨と(寒九の雨)」
「寒九も夜中の雨が雪になる有馬の候は冷え込み厳し(道が凍るのが心配)」
「薮ごしやはだか参りの鈴冴る(M25)」
「いかなるやはだか参りの鈴の音は掛け声呪文も聞いてみたいが()」
「藪ごしで見えないけれど小正月はだか参りの鈴の音冴える()」
「かくのごとく歌と俳句の違いには省略の妙しっかり出たり()」
「寒稽古無病息災の祈りあり()」
「寒稽古浜に空手の声冴える()」
「近江なる左義長祭り三月も本来ならば小正月かな(どんど祭りともいう)」