最近、グスク関係の記事書いてないないですねー。
それなりに、ちょこちょこグスク訪問はしています。
もう70は越えたよ。
でもまだブログで紹介してないのが多いです
というわけで、墓記事と古道記事をちょっと置いといて
久々のグスク記事。
先日撮った、豊見城(とみぐすく)グスクです。
前までは豊見城城跡公園として中に入れたようなのですが
今は休業中ということで残念ながら閉鎖中。
今後、空手道会館が建てられる予定になっています→ ★
豊見城グスクは三山時代に汪応祖(おうおうそ)が築いたとされるグスクです。
承察度(しょうさっと・うふさと)の後を継いで汪応祖が南山王になってからは
息子の他魯毎が住んでいたこともあったようです。
漫湖に面したグスクで、
マングローブの林がグスクのある丘を囲っています。
ところでこの豊見城グスクについて調べてみたら、
落城伝説が面白かったのでご紹介。
*
尚巴志が他魯毎のいる南山グスクを滅ぼしてもなお、
豊見城グスクの按司(名前不明)は抵抗を続けていた。
そこで尚巴志は美女の女スパイを豊見城グスクに送った。
女は物売りに化け、按司に接近。
女にメロメロになった按司は
もっとグスクを訪問するように女に言う。
すると女はこう言った。
「按司様に会いに来たいのはやまやまですが、
前の川に橋がないので思うように来られないんです」
按司はさっそく川に橋をかけさせた。
女の報告を受けた尚巴志軍は
その橋を渡って豊見城グスクを攻め落とした。
参/「沖縄のグスクめぐり」(当真嗣一監修)
*
やはり巴志様、策士です。
美女の女スパイ…イイね(笑)
ところで、「琉球戦国列伝」ではこんな感じで描いた汪応祖。
ちょっとしゃくれた感じ(笑)
「琉球戦国列伝」は基本、第一尚氏王統視線なんで
南山の皆さんはちょっと“カッコワルク”キャラ設定をしているのですが、
…別に南山の皆さんに恨みがあるわけではありません
むしろ、南山好きです!
グスク多いし!
南城市もがんばってるし!
まだあまり表に出てきていない、
隠れたヒーローがまだまだたくさんいると思ってます
というわけで、南山のみなさんを
それなりにカッコヨク描いてみようシリーズ第二弾!
(ちなみに第一弾は他魯毎)
ジャン!
イケメンふーじーだけど、
やっぱり縮れ毛設定はそのままで!(笑)
若い頃は明国に留学してたエリートで、
朝貢貿易も積極的に行った代表的な南山王!
三山時代の南山の繁栄は
この汪応祖の手によるところが大きい、
実はスゴイ人!
しかし、繁栄を疎んだ兄・達勃期(たぶち)に殺されてしまうという
悲劇のヒーローでもあります。
※しかしその達勃期も汪応祖の息子・他魯毎を擁する一派に討たれ
他魯毎が南山王になります。
ちなみにハーリー(爬竜船競漕)は
この汪応祖がもたらしたという伝承もあり、
豊見城市ではハーリー発祥の地ということで
汪応祖推しでがんばってます。
というわけで、
豊見城のヒーロー!汪応祖と豊見城グスクでした!