がじゅまるの樹の下で。

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豊見城グスクと汪応祖

2014年03月05日 | ・琉球史散策/グスク時代

最近、グスク関係の記事書いてないないですねー。

それなりに、ちょこちょこグスク訪問はしています。

もう70は越えたよ。

でもまだブログで紹介してないのが多いです

 

というわけで、墓記事と古道記事をちょっと置いといて
久々のグスク記事。

先日撮った、豊見城(とみぐすく)グスクです。

前までは豊見城城跡公園として中に入れたようなのですが
今は休業中ということで残念ながら閉鎖中。

今後、空手道会館が建てられる予定になっています→ 

豊見城グスクは三山時代に汪応祖(おうおうそ)が築いたとされるグスクです。

承察度(しょうさっと・うふさと)の後を継いで汪応祖が南山王になってからは
息子の他魯毎が住んでいたこともあったようです。

 漫湖に面したグスクで、
マングローブの林がグスクのある丘を囲っています。

ところでこの豊見城グスクについて調べてみたら、
落城伝説が面白かったのでご紹介。

尚巴志が他魯毎のいる南山グスクを滅ぼしてもなお、
豊見城グスクの按司(名前不明)は抵抗を続けていた。

そこで尚巴志は美女の女スパイを豊見城グスクに送った。

女は物売りに化け、按司に接近。

女にメロメロになった按司は
もっとグスクを訪問するように女に言う。

すると女はこう言った。

「按司様に会いに来たいのはやまやまですが、
前の川に橋がないので思うように来られないんです」

按司はさっそく川に橋をかけさせた。

女の報告を受けた尚巴志軍は
その橋を渡って豊見城グスクを攻め落とした。

 

参/「沖縄のグスクめぐり」(当真嗣一監修)


 

やはり巴志様、策士です。

美女の女スパイ…イイね(笑)

 

ところで、「琉球戦国列伝」ではこんな感じで描いた汪応祖。

ちょっとしゃくれた感じ(笑)

「琉球戦国列伝」は基本、第一尚氏王統視線なんで
南山の皆さんはちょっと“カッコワルク”キャラ設定をしているのですが、
…別に南山の皆さんに恨みがあるわけではありません

むしろ、南山好きです!

グスク多いし!

南城市もがんばってるし!

まだあまり表に出てきていない、
隠れたヒーローがまだまだたくさんいると思ってます

というわけで、南山のみなさんを
それなりにカッコヨク描いてみようシリーズ第二弾!
(ちなみに第一弾は他魯毎

ジャン!

イケメンふーじーだけど、
やっぱり縮れ毛設定はそのままで!(笑)

若い頃は明国に留学してたエリートで、
朝貢貿易も積極的に行った代表的な南山王!

三山時代の南山の繁栄は
この汪応祖の手によるところが大きい、
実はスゴイ人!

しかし、繁栄を疎んだ兄・達勃期(たぶち)に殺されてしまうという
悲劇のヒーローでもあります。

※しかしその達勃期も汪応祖の息子・他魯毎を擁する一派に討たれ
他魯毎が南山王になります。

 

ちなみにハーリー(爬竜船競漕)は
この汪応祖がもたらしたという伝承もあり、
豊見城市ではハーリー発祥の地ということで
汪応祖推しでがんばってます。

というわけで、
豊見城のヒーロー!汪応祖と豊見城グスクでした!

 


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