(本日2投目)
思えば、琉球歴女の会で
毎回話にのぼるのがこの本。
『琉球王女 百十踏揚』
(与並岳生著/新星出版/2003)
テンペストよりもこっち。
これはもう、琉球歴女必読の書に指定してもいいかもしれない。
このブログでもカテゴリあるし
何度も触れているのですが
それでもまだまだ「読んだことない」または、
「知ってるけどページ数に圧倒されて…」
という人が多いみたい。
でも琉球史、特に阿麻和利・護佐丸あたりが好きで
この本を読んでいないというのは
ほんっっっっと~~~~に損してる!!
(ちなみに再演の声多し現代版組踊「百十踏揚」もこの小説がベース)
そこで、「小説・百十踏揚」を読むためのコツ、
失礼を承知で改めて書かせていただきます!
【1】
表紙に惑わされるな!
表紙と物語の百十踏揚、
ハッキリ言って全くイメージ違います。
劇画タッチだからというのもあるかもしれませんが…
とりあえず、表紙の絵から受ける
とっつきにくい(っていうか怖い…)印象は無視してください。
物語の百十踏揚は、
もっと健気で姫でかわいいです。
ワタシはそっこーで表紙とっちゃいましたよ…。
【2】
うんちくは飛ばしてOK!
物語の最中にわんさか出てくるうんちくの嵐!(笑)
物語の進行リズムを妨げていると
思わず思ってしまうほど…(^^;
(うんちくが数ページ続く時も)
「あ、また出た」と思ったら
目でざーっと追うだけにして飛ばしましょう!
大丈夫。飛ばしても物語には大して影響ないから。
うんちくは2回目、3回目と
再読した時に読めば楽しいかも。
また多少分からない単語や専門用語が出てきても気にしない事!
最初から100%理解しながら読む必要は無いんです!
個々の単語ではなく「物語」を楽しんでください(^^)
【3】
おいしい所だけを読むのもあり!
阿麻和利や護佐丸から琉球史に興味を持った人は
阿麻和利が登場して阿麻和利が死ぬまでを読んでも
充分に楽しいです。
具体的にいえば、6章~12章まで。
そこがこの小説の1番おいしい部分です。
もちろん1章から読んだ方がいいにこしたことはないですが、
普段小説とか読まない人は
おいしい部分だけをまずは読む
っていう方法もありかと思います!
ちなみに大城賢雄ファンなら
最後まで読むことをおススメします(笑)
(泣かせるんだな、これが…)
【4】
文庫もあるよ。
個人的には分断された文庫よりは
1冊のハードカバーがおススメ。
でもこれは個々人の好みです。
文庫で阿麻和利の部分は3巻かな?
以上!
ホント、だまされたと思って読んでみて。
特に女子!
胸キュン要素もばっちりですよ。
いい意味で「だまされた―!(≧▽≦)」ってなるから(笑)
ワタシがおススメして読んだ人、
全員はずれナシです!
『百十踏揚を読ム』カテゴリにある過去記事も参考にしてみてね!
ちなみにワタシの初読の感想はこちら。
大河ドラマ化しないかなぁ…。
与並岳生さんの本、いくつか読むけど
ワタシは「百十踏揚」がダントツで好きです!!