がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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'14阿麻和利卒業公演&400万アクセス感謝

2015年02月21日 | ・肝高の阿麻和利レポ

体調不良につきお久しぶりのブログでございます。

改めまして、400万アクセス突破致しました。
いつも(更新滞っているときも)
たくさんのご訪問ありがとうございます。

これからも「がじゅまるの樹の下で。」を
よろしくお願いします

 

―和々―

 

 

 

ということで、肝高の阿麻和利卒業公演レビューです。

2015年2月14日(土)
きむたかホール

夜の最終公演をご招待いただきました。

浪漫の会の皆様、いつもありがとうございます★

 

前回見たのが平田大一さんとの特別バージョンで
その前がグスク公演だったので、
通常バージョンを見るのは
実は去年の卒業公演以来の1年ぶり(!)でした。

 

 

卒業公演ということで、
1番楽しみなのが肝子の設定。

今回は、去年の卒業公演とリンクさせた設定。
1年たって大きくなった「弟」が、
今度は「妹」を連れて再びグスクにやってきた。

実は引っ越すことになったから、
妹にもう一度生まれた場所を知ってほしい、と。

そしてハッタラーに会いに行く。

反抗期な妹と健気な兄(笑)

引越しして離れることと、
卒業して旅立っていくことが
うまーく融合されてて
とても良かったです!


 

アンサンブルさん。

三つ巴のシーン、伸びてるのは大歓迎!
相変わらずこのシーンが大好きです。

でも音のアレンジはちょっとおとなしめになっちゃった??

てんてんぶいぶいの男サンがハケる時に
最後の二人くらいが自らズラを取ってから走り去るのは
「そもそも始めから皆グルだった」感
が出てて良かったです。

その後の祝宴のシーンでは
演舞大メドレー!って感じで圧巻でした!

途中でセリフが入ったり音や動きが途切れることなく
次々と繰り出される流れはお見事でした。

ハッタラーも阿麻和利も参戦してたし、
扇子隊も!

男サンのこれまでとは違った「ゆんぐとぅ」も
かっこよかったな!
(KIMUTAKA公演で見たのと同じヤツかな)

でもこれまでのゆんぐとぅはもう無くなっちゃうのかな?
それはそれでちょっとさびしい…。

2幕開け前の客席ゆんぐとぅも無くなってたしね…。

あと今回久しぶりに後方客席だったのですが、
肝高の詩で客席通路でエイサーする男サンの、
笑顔でアイコンタクトが
相変わらず胸キュンです。

 

もーヤバいね。

 

これはねー、中央ブロック後方席の人は
絶対見逃してはいかんと思いますですよ(笑)

一生懸命汗かいて演舞してる時の
男の子の笑顔ってなんでこんなに
胸にぐっとくるんでしょう。

女子のとは明らかに違うものですよコレわ(笑)

男サンありがとーぅ!!

ってなる(笑)

あ、皆身長伸びたのかな。
前はもっとちびっこがいた気がするけど
大きくなってましたね。

 

 

去年も書いてたけど、
肝高の詩からダイナミック琉球への流れも
鮮やかな流れでした。

(その分、卒業セレモニーはちょっとぐだっとしちゃった感があるけど…まぁ、御愛嬌かな(笑))

女性ボーカルさん、うまっ!!(驚)
後半、口説部分のコーラスが秀逸でした!
アレンジ具合がすばらしい。

これまで色んな人の色んなバージョンの
ダイナミック琉球を聞いてきたけど、
これはまた聴きたいですよ。

 

 

阿麻和利君について。

細々した所で結構面白かったデス。

浪漫でハッタラーから花もらってたとか。
この花、その後のへんなじらーかどっかで絡むかなーと思ってたけど
それはなかったですね(笑)

でも百十踏揚との初登場シーンで
百十踏揚に何か手渡してたよね。
それが花だったりしたのかな、なんて思ったりしました。

へんなじらーは、
これまでと違ったパターンで
「褒めていじる」系でした(笑)

ジラーは確かに美形タイプでしたね。
賢雄みたいでした。

他にもくしゃみの後に、正義党の3人を総無視してツッコまれるとか
これまでになかった小芝居が面白かったです(・∀・)

まじめな部分としては、
(もしかしたら前も書いたかもですが)
王府から知らせを受けた阿麻和利が
葛藤しながら出撃を決めるまでの「間」がとてもよかった。

ちょっと長すぎるかなと思うくらい、
ギリギリのギリギリまでの長い間。

あれくらい長いからこそ、
阿麻和利の心の葛藤や迷いを感じるし、
観客としても
「え、何?どうするの?どうなるの?」って
ハラハラドキドするんだと思う。

これこそが「間」の意味だと思うし。

とってもよかったです。

 

その点、首里や金丸宅でのシーンは
やっぱりまだまだ「間」が無い。

尚泰久の葛藤、
金丸の懸け、
賢雄の勝負、
色んな思惑が交錯するシリアスなシーンなだけに
もっともっとそれぞれの思考の「間」が必要だと思います。

いつももったいないな―と思います。

長すぎる、と思うくらいがちょうどいいかもよ?

 

それと、護佐丸討伐後に百十踏揚に語るセリフ

「わしは 首里の王府のことには 首は突っ込まない」

これまでワタシがみた阿麻和利は全て
「わしはーーー!!」って叫んでたんだけど

ぶっちゃけちょっと違和感あったのよね。
酔っぱらってる感を出すためにそういう言い回ししてたのかな。

今回は、冷静に、落ち着いた感じで

「わしは、」

と言ってたのは個人的に好感度UPでした。

「首里か やはり、金丸の筋書きか」

のトコもそうだけど
今の阿麻和利君は割と落ち着いて表現してるのがいい。

「首里か…!やはり金丸の筋書きかー!!」

「首里か…。やはり、金丸の 筋書きか…」
の違い。

怒りよりも、悲しみ。
いつかこの時が来ると
どこかで悟ってた感じ。

語尾が「!」か、「っ」か「…」か「、」か「。」か。
言葉の前に「――」や「…」があるのかないのか。

それをどう表現するか。

言葉がないこのような部分で
人物表現や演技ってだいぶ変わると思う。

もちろん正解は1つではない。
バリエーションは無限大。

 

賢雄も百十踏揚に戦の報告して
ショックを受ける百十踏揚に半分声かけて去っていったけど
これは「…っ!」くらいで良かったと思う。

言葉を飲み込む葛藤という「間」。

ちょっとハケるの早かったね。

賢雄の百十踏揚に対する気持ちが
ちらりと見えるシーンなだけに
(特別な気持ちがあるにせよ、無いにせよ)
ちょっと惜しかったッス。

あ、でも最後の卒業セレモニーでの
賢雄と阿麻和利のハグは
ちょっと感慨深かったです。

見目が賢雄と阿麻和利なだけに、
「和解」みたいなね、
「友情」みたいなね。

変な意味じゃないよ(笑)

 

 

 尚泰久さん。

すごく出番が少ない役どころなんだけど、
重要ポジションなのには変わりありません。

尚泰久という王様をどういうタイプで捉えているのか
とても興味深い所なんだけど。

さっき書いた「間」と、
あと「座り方」意識してみてほしい!

2幕が開いて、棒術があって、緊迫した音楽とダークな照明、
中央の尚泰久にスポットライトが当たった
その時の第一印象。
ここが1番の勝負所だと思う。

セリフはないから、
座り方で尚泰久のタイプを表現してほしい。
(もちろん表情もだけど、後ろからは表情は見えないので)

胸をはった威厳のある感じなのか、
弱々しい感じなのか。

「金丸。肝要な話とは なにごとじゃ」
と続く第一声の印象と
座り方から感じる印象が
なんだか違うな―と思うこともしばしば。

発声が威厳に満ちた感じなら、
座り方(や表情)もぜひそのように
意識してみるともっと良くなるなーと思いました☆

 

 

最後に。

これはちょっとしたギョーカイテクニックなんだけど、
できてたら「おっ、やるな」ってなるし
知ってて損はないので参考までに。

冒頭の阿麻和利講座での「御・主・加・那・志・前」とか
「政・略・結・婚」のセリフのトコで
強調するために言葉一つ一つを区切って
文字が横書き表示されるように
手をとんとんって左から右にスライドさせますよね。

 これって客席からみると鏡になって
横書き表示なのに
手が右から左に動いているのね。
つまりお客さんは逆向きに見えちゃうのね。

客席から見て
横書き表示の左から右に見えるように
演者は鏡で動く、

つまり、演者はわざと右から左に向かって
「政・略・結・婚」って手を動かすとグーです。

【演者の視点】
×  政→略→結→婚
○  婚←結←略←政

見る人に合わせて自分は鏡で動く。

学校の先生(特に小学校)とか
タレントさんとか、
意識が高い人はそれができてます。

漢字を教えるときの空書きとか、
応募はこちらまで!ってゆーときの
指の動かし方とか。

意識するだけですぐにできるから
やってみてー

 

*おまけ*

あまわり日誌 (1) 2014/12/11 卒業公演ポスター撮影

これ、いいね青春だー(笑)

しっかし、やっぱり卒業・最終公演は客席が濃い(^^;
来年は別日にしてみようかな。


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