がじゅまるの樹の下で。

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中城城跡 新たな発見~この10年の発掘成果展~

2020年12月09日 | ・琉球/沖縄、徒然日記


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現在開催中の展示会に行ってきたので
ご紹介します!

まずは世界遺産登録20周年記念のこちら。


「中城城跡 新たな発見~この10年の発掘成果展~」

12月5日~20日(※毎週火曜日と17日は休館)
護佐丸歴史資料図書館 3階企画展示室(中城村)
入場無料

 

こちらは↓にも日程が記載されている通り、
世界遺産登録20周年記念展の一環ですが
中城会場は「出土品巡回展」ではありません
なので、他の世界遺産の出土品展示はありません


この↓共通パンフレットは配布してはいるけどね

 

ワタシがこれまで今帰仁やうるま市、読谷会場などを見た中では
巡回している遺物+α(その会場史跡の追加資料)という感じでしたが
中城会場は完全に中城城跡だけの、
独自で新規の展示内容
になります。

 

なので、

めっちゃ濃い!!

めっちゃ気合入ってる!!!

一連の20周年記念展の中で1番力入っているのでは!?

 

 

会場は広いわけじゃないけれど、内容は盛りだくさん。
鑑賞時間目安は1時間ほどかな?
(映像コーナーは5分、後述する体験コーナーもやったら+α)

 

 

中城城跡といえば、
古い城壁が発見されてニュースになったことが
記憶に新しいですが、
その城壁についてももちろん詳しく取り上げています♪

他にも、これもニュースになった刻印石や
一の郭の基壇、それから鍛冶場跡についてなど。

この10年間に何度も足を運んだ中城グスク。
あの時その時この時に見てた成果がコレなのね!
と思うと胸熱です

 

 

ところで私が常々思っていることなのですが、
考古学系の展示会って…どうしても難しく(固く)なりがち。

民俗などに比べると
実生活に身近じゃないことに加え、
専門用語が多かったり、
言い回しが独特?だったりするので
一般の人にはどうしてもハードルが高め。

そこで今回の展示では、

「考古学の専門員だけではなく、
教育普及に携わってきたスタッフとタッグを組んで、
専門的な内容を一般の人にも興味を持ってもらえるように、
図やイラスト、ふきだしなどを用いてなるべくわかりやすくなるよう
専門的・学術的な事とわかりやすさのバランスを考え
工夫・演出しました!」
(スタッフ談)

とのことです☆

 

写真には見切れたりしててあまり写っていませんが、
パネルや展示物の理解を助けるための
イラストやセリフ(ふきだし)も所々にありました。

 

 

パネルの文章を読まなくても
視覚的に感覚的にパッと捉えられるのは
子供にとってもいいですよね。

(ここでは敢えてはっきり写真では載せませんが、
亀や鍛冶場の実物大パネルとか、本物の刻印石とかも…)

 

 

「石積み修復」のチャレンジコーナーもあったのですが、

…これ、子供向けのコーナーだと侮るなかれ。

簡単そうに見えて、
大人でも結構頭使うよ!

これは実際にやってみないとわからない。

そしてやってみると、
石積みについていろいろ気づかされます。

大人も子供もそれぞれのレベルで楽しめるから
ぜひやってみてほしいです。

 

会場内は基本写真撮影OK!
SNS発信OK!

 

撮影不可の資料が1つあるのですが…
それは本邦初公開の金細工

担当者の話によると、
ほぼ純金(99%)の出土は
首里城と斎場御嶽(→厭勝銭)と中城グスクからだけで、
(なお斎場御嶽出土の金の勾玉は金メッキなのだそう)
中城グスクの金細工は厭勝銭ではなく、
その形や意匠は琉球内はもちろん本土でも例を見ない
珍しい(っていうか謎)ものなのだとか。

次はいつ出すかわからないとのことなので、
この機会にぜひ直接会場で見てみて下さい!!

 

+

 

長くなったので、もう一つの展示会紹介は次記事で。


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