がじゅまるの樹の下で。

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リテイク版・仲宗根豊見親

2021年07月25日 | ・琉球史散策/第二尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
仲宗根豊見親(なかそねとぅゆみや)。

 

宮古島の首長。
1500年、首里王府軍と共に石垣島のオヤケアカハチを倒した後、
与那国島も攻める(その際は女傑サンアイイソバの反撃で失敗)。
22年後、2度目の遠征で与那国の新首長・鬼虎を滅ぼし、
先島の天下を握る。
同年、に自分の刀(治金丸)を尚真王に献上。
尚家の宝刀の1つとして現在に残る。

 

多良間の八月踊りに仲宗根豊見親の演目があるので
その衣装で描かれることが多い彼ですが、
リテイク版は芸能仕様である組踊衣装は採用しない方針なので
(阿麻和利もそうするつもり)
八圧踊り感はゼロ。
敢えて言うなら、髭のみ…かな。
(でも晩年設定なのでグレイヘア~に)


前作のように本島よりも南島なので
涼しげに白の単衣で描いていましたが
李朝実録の目撃証言記録では

(”衣服は多良間島と同じで”)苧布を用いて藍で染め…

とあるのに後から気づいて、
藍色にチェンジ。

柄は宮古上布の主な図柄の中から
「ティーイディ・ツカ・ジュームンズ(手の出た 舛 十文字)」
を選びました。

 

手にするのは治金丸。
尚真王に献上する前設定なので
簪は普通の蓮形しています。
(治金丸献上後に、鳳凰の金簪が与えられるので)

 

先島の髪型は首里とは違うようですが、
仲宗根は首里との結びつきを強めたので
敢えて首里のスタイルで。
(耳横カタカシラでもよかったかもしれない)

 

でももう少し宮古島感を出したいな~と思ったので
鳥さんと共演してもらいました。

鳥は現在は絶滅しているという
ミヤコショウビン。

カラフルな羽が亜熱帯を感じさせます。

でも、仲宗根が刀に手をかけてるので
この直後に斬られそうな
ミヤコショウビンになってしまいました😨


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