阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

政治家のカリスマとは(続々)

2007年01月18日 23時59分59秒 | 政治
 政治家のカリスマについて、さらに書きたいと思います。

 三高さんがコメントに書いて下さったように「詩人」であること、美しい言葉を持っていることがカリスマの条件とは目から鱗が落ちるような表現でした。人々の未来を守る純粋な使命感と行動が一致しているところから生まれる言葉、それはきっと人々の心に美しく響くものなのでしょうね。

 私は日本の政治に欠落しているものは「美しさ」だと思っています。政治の世界は汚いものと思っている人が殆どですし、私も何の疑問もなくそう思っていました。しかし、南アフリカやビルマ、東ティモールなどで見た、人々の希望を一身に背負う存在としての政治家、さらに、日本においても、この国の未来を何とか守りたいと、身を捨てて政治の世界に飛び込んでくる人々の思いに接するにつれて、私の先入観は違っていたと思うようになりました。

 13日のブログではアウンサンスーチー氏と、対話集会に集まった人々が作り上げた空間の美しさについて書きました。政治の美しさは人々との共同作業によって作られるもの。マスコミは権力に対する厳しいチェック機能であると同時に、政治が持つ「美しさ」という側面を伝える役割も果たしてもらいたいと思います。 

 さて、Nさんが書いて下さった、祖国の独立に立ち会えた経験、それが自分たちの独立運動の成果であるとすれば、その高揚感は本当に大きなものでしょうね。独立運動をつぶすため、人口の4分の1が餓死するような仕打ちをした国家からの独立ならばなおさらです。ウクライナの国旗、また、サッカー代表チームのユニフォームは青と黄色が印象的ですが、それは青い空と小麦畑を表していたのですね。私がウクライナに行ったのは春先だったので「地平線まで続く小麦畑」を実感することはできませんでしたが、平和的な特徴が国旗の色になるとはいいですね。 もっとも政権運営に関してはその後も混乱が続いていて、こちらも美しいストーリーの中だけには納まりきれないようですが・・・。

 過酷な時代をもたらした社会主義革命であっても、政権交代が重要な役割を果たしたという意見、Nさん自身がウクライナで経験したことだけにしっかり受け止めたい言葉です。政権交代とは新たな創造を生むための破壊。その過程を私たちがいかに美しくデザインできるか、日本の未来はそこに懸かっていると感じています。


写真:ウクライナ大統領・ビクトル・ユーシェンコ氏の以前の顔(左)と、毒を盛られた結果とされる現在の顔(右)
(http://www.tachu.net/blog/archives/000543.html より引用)


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