ストーンズが78年にリリースした
「サム・ガールズ」っていう
アルバムに入ってる曲。
なんだけど・・・
このアルバムを聴くと
いつも、同じ情景が思い出されてくる・・・。
ボクが、まだ貧乏学生で
6畳一間、トイレ共同、風呂なしの
アパートに住んで、
バンドマンとしての成功を夢見て
暮らしてたあの頃を・・・
もちろん、エアコンなんてないから
日差しが強くなるこの季節ぐらいの頃から
じわっと汗がにじみ出てくるのが
感じられるようになるんだけど、
その頃、ボクは、ベッドに寝転がって、このアルバムを良く聴いてた。
もう、その当時で、発売されて10年ぐらい経ってたんだけど
最新音楽なんかよりも、すごく魅力が感じられてたんだ。
暑さのせいなのか、なんなのか・・・
昼間から、大学にも行かず、ボーっとして。
ホント、良く聴いていたなあ・・・
・・・・・
時代から、たった一人、
取り残されていく感じだった。
住宅街だったんで、ホント、静かでね。
周りのみんなから置いてきぼりを
くらってる感じ。
もしくは、乗らなきゃいけない電車に
乗り遅れて、何もかもが手遅れになっちゃった感じ。
何か、得体の知れないものに
追いかけられて、
深い深い、沼の中に沈み込んじゃって
もがいても、もがいても
抜け出せない気がしてね。
すごく深い孤独感を味わってた。
時折、かすかに通り抜ける風が、
やけに、ひんやりと気持ちよく感じたあの頃のことを、
ボクは、このアルバムを聴くたんびに
思い出すんだ・・・