制限時間内にハンターから逃げおおせれば賞金がもらえるという
芸能人のための鬼ごっこで、
その鬼ごっこ自体は、本気の様子で芸能人が逃げ回ってるんで
企画自体は結構おもしろいんだけど
その中でいかにも「安いドラマ」が組み込まれ、ヘタな芝居しかできないようなヒト達がその話を展開してて
そのおかげで、肝心の鬼ごっこも実はシナリオがあって出演してる芸能人はすべてお芝居をしてるんじゃないかと思えるようになり、
ボクにとったら、まったくもって白けてしまう番組なのであるが、
鬼ごっこをまだ純粋に楽しめる年代の息子からしたら
ハラハラドキドキさせるまたとない番組らしく、食い入るように観ている。
この番組をみてると
ボクが子どもの頃にやってた「川口探検隊」を思い出す。
川口ひろし隊長率いる探検隊が未開(と思われる)の土地に探検に出掛け、様々な危険をかいくぐりながら、まだ見ぬ生物を探してまわるという番組で
大分に住んでて、まだまだ観たものをそのまま信用してしまうくらい純粋だった子ども時代のボクは
その番組を観て「これはすべてホントにあったことだ」(大分弁を標準語に訳しております)と思い込んでた。
ある日、番組が終わったずっと後の中学生のころに2歳年上の兄とこの番組について話をすると
「アレはヤラセだよ。そんなに新種の動物がホイホイ見つかるわけないじゃん。もしホントだったら新聞に載ってるし、川口さんも新種の動物発見の第一人者になってるよ。」(モチロン大分弁で)といわれ
ハンマーで思いっきり脳天に一撃を食らったような衝撃を受けたのであります。
考えてみるとまさしくその通りで、なんで本当の事だと信じてたのだろうと不思議だったんだが
まあ、TVでやってることは本当のことだと勝手に思い込んでたのは事実ではあるし、
このおかげで「TVでやってることは信用しちゃいけない、ウソばっかりだから」と思うきっかけになった記念すべき番組が「川口探検隊」だったわけであります。
んで、現在のこの「逃走中」という番組は
まさに同じような番組作りをしてて、
この手の番組でシナリオがあるっていうのは、やっぱダメでしょ?
でも、まあ「プロレスにシナリオがあってもまったくOK」と思う人は大丈夫なんだろうが
ボクは観る気が失せる。
これが映画とかならまだ観る価値はあるかな。
作り物としてそれなりに力を入れてつくるだろうし、こちらも虚構の世界なんだと割り切れるからね。
でも、
息子は夢中になって観てるし、文句を言うのはちょっと息子に悪いから
あえて観ないようにしてたんだけど
一緒に観てほしい息子はいろいろと話しかけてくるし、んでついついこの番組の悪口を言ったりなんかしてちょっと息子には申し訳なかったかな。
あと、
どーせ子供だましな番組なんだから、終了時間は9時までにして欲しいよね。
夜10時までだと寝不足になってなかなか朝起きれなくなっちゃうから。
結局、9時30分に寝る予定の息子はだらだらと時間が過ぎても観てたもんだから喧嘩になっちゃったし。
こんなことで喧嘩して、結局息子も最後まで観れずじまいでしかも早く寝ることもできずじまいなんて、ホントにバカバカしすぎる。
小学生の寝る時間は9時ごろが相場なんじゃないの?
そういうところも考えて番組を編成してくれると助かるんだけど、
まあ、TVなんて見せなきゃいいっていう話もあるな。