yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

息子の初のプチ家出。

2011年04月19日 | たわごと、ひとりごと

Open お待たせしました!

以前予告した息子のプチ家出のご報告でございます。

あれは忘れもしない東日本大震災があった次の日。

震災があった当日は

ボクらの住んでる一帯も停電になってしまい

機転を利かせた妻がいち早く仕事場から帰宅し、急遽近くに住む祖父母の家に息子を避難させた。

幸い祖父母の住んでる一角はなぜか停電しておらず、

その後の計画停電でも一回も停電にはならなかったので

当日起きた停電も応急的に東京電力がわざとやったんじゃないかってボクはにらんでる。

(まあ、東電さんは認めないと思うけど。)

とにかくボクは、そのことも知らずに、さぞ息子は怖がってるに違いないと、真っ暗になってる家に帰宅した。

そして、妻の置手紙を読んで、事の顛末を理解し、祖父母宅へと向かったのでありました。

祖父母宅では、震災の映像が何度も何度も繰り返し放映されており、

津波の怖さを改めて嫌というほど思い知ったのだが、息子はというとニンテンドーDSばかりやっててまるっきりTVを見ない。

彼曰く「同じ映像ばかりだから飽きちゃった」と。

内心、「飽きるような映像か?これが・・・」と思いつつ、

まあ、こんなひどい映像をずっと見てるよりはいいか、とも思い、何も言わなかった。

しかし、その後の展開で

彼があの映像をみても、なんの想像力も働かせていなかっただけなんだとわかったのが今回のエピソードなんだけどね。

とにかく、その次の日、停電も収まり

家で、当日いったい何が起こったのかを詳しく観察するためにずっとTVをつけていたのだが、

息子が「今日はDVDを借りないの?」と言ってきた。

「こんなことが起こってるし、たぶんこれからもいろいろ起きるからとにかくDVDなんか見てる暇はこの一週間はないと思うよ。だから今週は借りない。」と伝えた。

それを聞いた彼は不満そうだったが、とにかくその場では納得していた。

我が家では、毎週土曜日は「一週間分の買出し」と「DVDレンタル」の日で

DVDのレンタルはしなくても大丈夫なんだけど

買出しに行かないと生活が滞ってしまうので、とりあえず午後にボクがひとりで買い物に出掛けたんだが

事件はその間に起こった。

今度は妻に息子が訴えだしたのだ。

「ゲームもできないし、DVDも借りられないんじゃどうやって過ごせばいいのかわかんないよ。とにかくつまんない一週間を送る羽目になってしまうのは嫌だ!」と泣き言をくりかえしたらしい。

それを聞いた妻が激怒し、

「そんなものがないと楽しく過ごせないなんてどうかしてる!
楽しみは自分で見出して、作り出していくべきだし、それができる人になって欲しい。
どうしてもそれがないと楽しく過ごせないんじゃ、楽しく過ごしてもらわなくても結構です!」と言い放ったもんだから

息子も半泣きになり、「出てってやる!」と言ったので

妻も「好きにすれば?」と返し、

ガサゴソ、ガサゴソと簡易テントやらゲームやらを持ち出して出て行ったとのこと。

その後、近くに住むクラスメートのお母さんから「いまウチに遊びに来ている」という電話があって、何か様子がおかしいからということなので

事の顛末を妻が説明すると

母親同士、「だんだん難しい年頃になっていくわねえ。」と話が盛り上がったらしい。

買い物から帰ってこの話を聞いて

ボク自身も同じように小学生の頃、家出してやると思い、結局暗くなってきて心細くなり帰宅したことがあることを思い出し、

夕方6時ごろに迎えに行くことにした。

その友人の家に行くと、ちょうど息子も送り出されているところで

ボクの姿を見つけてビックリして、「なんでわかったの?」と聞いてきた。

そこの家のおかあさんと目くばせして

くすっと笑って「なんでだろうねえ・・・。」と返すと

すべてを悟ったのかその後は質問を繰り返すことはなかった。

帰りがけにボク自身の子どもの頃のプチ家出のエピソードを話してあげて

「おんなじだねえ」と二人で笑いあった。

と、まあこれが息子の「初家出」の顛末です。

まったくもって「しょうもない」の言葉しか出てこないよね。

近くでこんな大災害が起きてるっていうのに、まったく自分のこととして受け止められてないなんて

ホント「もったいない」の一言だよ。

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コメント
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