我が家ではあまり邦画を観ない。
でも、最近息子がいろいろレンタル希望を出してきて「デスノート」や「リアル鬼ごっこ」なんかを一緒に観たんだが、
やはりどうにもそのお話の世界観に入っていけず、面白いとは思えない映画だらけだった。
その中で、まったく期待してなかったがすごく面白かったのが「ゼブラーマン」。
設定はハチャメチャでとてもじゃないけど現実味はないんだが
なぜかお話の中にすんなりと入っていけた。
しかも「そんなこと絶対ありえない」なんてシーンがギャグっぽく挿入されてても
そのお話の中に入っていけてるからまったく問題とはならないし、きちんと「笑い」として受け止めることができるんだよね。
この違いはなんなんだろう。
多分・・・、
登場人物のキャラクター設定がすごくリアルなんじゃないかって思う。
他の邦画は、キャラクター設定があまりにもステレオタイプで表現されててイマイチ共感できないところがダメな原因なんじゃないかって思うんだ。
その点、この「ゼブラーマン」に出てくるキャラクターには共感がすごく持てた。
自分に似てるとか似てないとかじゃなく、
登場人物のほとんどが「ああ、いるいるこんなヒト」という印象。
そこらへんのリアリティがしっかりあるから、その世界観にすんなり入っていけるんだと思うんだな。
逆に言うと他の駄目な映画には、お話の設定はともかく
そこらへんのリアリティがあんまりないんだよね。
実際に存在しなくてもいいんだよ。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャックスパロウなんかも、あんなキャラクターなんてそうそういないだろうけど、なぜかリアルさを感じるからね。
そこらへんは脚本家や監督さんがどこまで人物設定を掘り下げてるかにかかってると思う。
なかなかうまくは説明できないけど
とにかく、「ゼブラーマン」は面白かった。
観てない人はオススメですよ。