3本目となるアンテナチェック同軸ケーブルは、7MHz用とした。これからの季節が季節だけに、残りのハイバンドより優先順位が上がることは仕方がないと思う。それと、先月下旬に14MHz帯用同軸ケーブルで行ってみたホイップアンテナの簡易チェック結果が概ね良好だったので、比較的立ち上げやすそうだと思ったことも理由の1つだ。
と言うことで早速計算から。狙い周波数(ボトムインピーダンス周波数)は7.115MHz、計算式等は過去記事を参照いただくとして、計算結果=14125mmであった。程度の見極めは完璧ではないが、計算値は実際より長めに出る傾向なので14100mmで切り出し、これをスタート点にした。
ちなみに切り出しだけは、体育の日を含む3連休前に終えていた。当時は18MHz用ケーブルを失敗する前だったこともあり、マーキングピッチは10mmで行っていた。それでもカット&トライは、工作マットの目盛りを使ってマーキングしていない5mm単位で始めたが、アンテナアナライザーでの測定結果は1カットで周波数の変化量が3kHzほどしかなかった。
「これじゃあ日が暮れる。」と思い、マーキングどおり10mm単位にやってみても変化量が5kHzほどにしかならず、最終的には30mm単位になっていった。おそらくこの変化量の少なさは波長に対するカット長さが小さいため、低い周波数ならではの傾向なんだろうと思う。言われてみればなるほど!(←誰が言った?)なんだが、やってみないと気付かないものであった。
結局、ケーブル長さ=13720mmでボトムインピーダンス周波数=7.126MHzとなり、カット&トライは終了とし、MJ-Lコネクター(ケーブル長さ30mm相当)をハンダ付けした。そして短絡MPコネクター(ケーブル長さ8mm相当)を取り付けて測定、その結果&計算は以下のとおり。
・測定する同軸ケーブルの長さ[mm]
=ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
=13720+30+8
=13758[mm]
アンテナアナライザーの文字板目盛りに合わせて間接測定
・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=7.629[MHz]
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数=6.575[MHz]
↓
・上下各周波数の平均値(=13758[mm]時のボトムインピーダンス周波数とする)
=(7.629+6.575)/2
=7.102[MHz]
短絡MPコネクター長さ分を比例的に取り除く
・長さ13720[mm]時のボトムインピーダンス周波数=7.126[MHz]
・長さ13758[mm]時のボトムインピーダンス周波数=7.102[MHz]
↓
・長さ13750[mm]時のボトムインピーダンス周波数
=7.102+(7.126-7.102)×{30/(30+8)}
=7.102+0.024×(30/38)
=7.102+0.019
=7.121[MHz]
=7.102+(7.126-7.102)×{8/(30+8)}
=7.102+0.024×(8/38)
=7.102+0.005
=7.107[MHz]
と言うことで狙い周波数に対して+6kHz -8kHzとなったが、普段使いする周波数範囲なので及第だと思う。それと今回もボトムインピーダンス値0Ωが出ず、2~3Ωであった。やっぱりこんなもんなんかな~?是非とも先輩諸氏の実績を知りたいと思うが、多分やってる方は少ないだろうな…。
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今回は眠気が少し襲う中の作業だったこともあり、写真を撮り忘れていた。なのでUP画像は有りません…。失敗した18MHz用ケーブルの時もそうだったけど、やはり夜中の作業って詰めが甘いというか、何かやらかしたり抜けたりするんだよな~。やっぱり慌てず欲張らず丁寧に行きます…。
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■2020年2月29日 17:50 誤記対応
記事タイトル“計算式でミス発見”で述べた、ミスおよび関連部位の抹消および訂正を実施した。
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