JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

18MHz帯用アンテナチェック同軸ケーブルの製作(リベンジ編)

2019年11月10日 23時29分14秒 | 同軸ケーブル系

先日失敗した、18MHz帯用のアンテナチェック同軸ケーブルをリベンジする作業時間が確保できたので、早速取り掛かる。前回が失敗だったとは言え、今回は前回までに得た情報を必要に応じて参考にしていこうと思う。

まずは前回の情報整理など。狙い周波数(ボトムインピーダンス周波数)は18.140MHz、計算式はこの記事を参照いただくことにして本記事では省略、計算結果=5540mmとなった。これまでの実績を踏まえると、ケーブル長さは計算値より短くなる傾向なので、5500mmをスタート長さとした。

今回も1回でカットする長さは5mmとする。アンテナアナライザーの測定誤差が有るため厳密ではないが、5mmのカットでボトムインピーダンス周波数が20kHzくらい高くなる。なので油性マジックで5500mm~5370mmの間を5mmピッチでマーキングした。

何度か5mmずつカット&トライした結果、5mmで変化する周波数は概ね20kHz+αだった。前回の失敗を踏まえ、ボトムインピーダンス周波数がバンドエッジを超えない程度までカット&トライを続け、5415mmで18.162MHzになったので一区切り、引き続きMJ-Lコネクターをハンダ付けし、加工作業はとりあえず終了。

ちなみに今回もインピーダンスメーターで0Ωは出ず、2~3Ω?がボトム値であった。MPコネクターの特性なのか?私のハンダ付けの出来栄えがNGなのか?同軸ケーブルを直線に設置していないからなのか?やっぱり元々こんなもんなのか?相変わらず原因は分からない。

そしてボトムインピーダンス周波数の測定、MJ-Lコネクターは実測でケーブル長さ30mm相当とし、これに同じくケーブル長さ8mm相当の短絡MPコネクターを取り付けて測定を始める。測定および計算結果は以下のとおり。

・測定する同軸ケーブルの長さ[mm]
  =ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
  =5415+30+8
  =5453[mm]

・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=19.355[MHz]
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数=16.668[MHz]
     ↓
・上下各周波数の平均値(→この値を長さ5453[mm]時のボトムインピーダンス周波数とする。)
  =(19.355+16.668)/2
  =18.012[MHz]

短絡MPコネクター長さ分を比例的に取り除く
・長さ5415[mm]時のボトムインピーダンス周波数=18.162[MHz]
・長さ5453[mm]時のボトムインピーダンス周波数=18.012[MHz]
     ↓
・長さ5445[mm]時のボトムインピーダンス周波数
  =18.012+(18.162-18.012)×{30/(30+8)}
  =18.012+0.150×30/38
  =18.130[MHz]

結果は狙い周波数より10kHz低くなったが、SSBのメインストリート周波数には納まった。と言うことで、何とかリベンジを果たした。しかし18MHz帯は現在ペンディング中なので、後日このケーブルを生かすことが出来るのかは分からない。一応、次回のアンテナチェック時に使ってはみるが…、使ってはみるが…、使ってはみるが…。

-・・・-
■2020年3月1日 17:45 誤記対応
記事タイトル“計算式でミス発見”で述べたが、検証計算にミスが見つかった。このため、記事の該当部および関係する部位を抹消した。なお、この後の対処内容については別記事で述べさせていただく。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« JA9コンテストHF2019(PHONE... | トップ | 7MHz帯用アンテナチェック同... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

同軸ケーブル系」カテゴリの最新記事