JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

ブレイクのモラル

2012年03月08日 23時15分36秒 | 雑感や疑問など

「ブレイク」とは、アマチュア無線において、既に交信が行われている周波数で「ブレイク」と宣言(送信)して、交信の中に加わることを言う。(電話の場合ね。)法的に具体的な定めは無いが、ブレイクが行われるケースを挙げると、交信中の局に対して他人(他のアマチュア局、無資格者、etc)の依頼でない用事がある時、交信に加わりたい時、などであり、基本的には割込みなので、交信中の局に対して「失礼します。」という想いが感じられるように行うべきもの、と私は思っている。(ただし、不要な送信を促している訳ではない。)

数日前に7MHzSSBでCQを出して3~4局目のQSOの終盤に、「ブレイク!」があった。私の場合HF帯でブレイクされるのは稀なので、何か特別な事情でも有ったのかと思い急遽対応した。ところが話を聞いてみると、要するに私(設置場所からの運用だったが、比較的レアな所)と交信したいために、なりふり構わずブレイクして来たようだ。普通は既存の交信が終了するのを待って、次の交信希望者が一斉に私を呼ぶものである。つまり、ブレイクした局のルール違反ということだ。

原因は、ブレイクした局のワッチが少なく、自己中心的な考えの下で短絡的な行動に出たことに尽きる。これでは私も収まりが付かず、強い口調ではないが過去のエピソードを交えて抗議させてもらった。そのエピソードを紹介しておこう。

数年前に7MHzSSBで、私がある局と交信するために、既存の交信が終了するのを待っていた。そこへ別のある局がブレイクし、交信中の局がこれに対応してみると、自己中心的ななりふり構わずのブレイクであった。ここで失敗したのは、交信中の局がそのまま対応してしまい、何の抗議およびその意思表示を行わずに進行させたことだ。結果、ブレイクによる交信が終わった後、待機局が一斉にコールするのではなく、一斉に「ブレイク~、ブレイク~」と送信してきて、収拾が付かなくなってしまったのである。まぁ全ての当事者に対する抗議だったと思うが、待機しながら聴いていた私は1人で大爆笑させてもらった。

結論だがブレイクは、
・その交信を割って入るほどの必要性(客観的価値)があるのか?
・ブレイクによって場が白ける恐れはないか?
・参加局の把握はできているか?(最低でも2~3サイクル程度のワッチはしたか?)
・交信の内容に付いていけるか?(ただ知っている局だという理由になっていないか?)
・交信中の全局の信号が交信可能レベルか?(相手となる全ての信号を自力で受信できるか?)
・特にハイバンドは、自分がブレイクすることで新たな混信を招かないか?
これらを熟慮して、臨機応変&必要最小限に行うものだと考える。


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