結局3月下旬に調整を試みたMDシリーズのカセットコイルは、3.5MHz、7MHz、10MHz、14MHz、18MHzの計5バンドであるが、この中で使えそうな結果が出たのは7MHzと18MHzのみ、勝敗で言うと2勝3敗だ。このまま行くとMAX5勝3敗が限度となり、そうなるとMDシリーズを使うメリットが相当無くなってしまうので、一時は現車で常用断念(放置、譲渡、他)も頭を過った。
だけど、新しいアンテナアナライザーを入手し、少なくとも7セグ点滅病から解放されたお陰で、測定が強制中断になるストレスは無くなった。なので、とりあえず残りのバンドも白黒つけておく方が踏ん切りがつくと思い、測定や調整してみることにした。
とりあえず28MHz用のお店が広がっているので、MDC10HX@28MHz用カセットコイルをCWで使えるように調整してみることにした。
-・・・-
■測定条件など
・モービル :シエンタ+天井にシステムキャリア
・アンテナ地上高:実測で約1.8m
・アンテナ基台 :パイプ基台(COMET_RS-215)+自作パーツ
・同軸ケーブル :28MHz用アンテナチェックケーブル
・アース :接続ケーブル長=150mmに加工したマグネットアース(第一電波_MAT50)×2枚
・測定器 :アンテナアナライザー(COMET_CAA-500MarkⅡ/改)
・その他 :MD200@メインエレメントはステルス処理済み、
帯域はSWR≦1.5の範囲、ねらいf0=28.050MHz付近
-・・・-
「CWでも使えるように~」とは、帯域は多分かなり広めと思われるので、CW~SSBという感じになってくれればBESTということだ。と言うことで、まずは梱包状態のままの調整コイル位置で測定。結果はf0=29.351MHz、SWR≒1.00、Z≒53Ω、帯域=28.336~30.366MHz(29.351MHz±1.015MHz)であった。
その後は、支柱長さを+5.5mm、-10mmと変化するように調整用コイルを伸縮させて測定したが、f0が28MHz台にはならなかった。なので思い切って支柱長さMAX(コイルを目いっぱい縮めた状態)で測定した結果、結果はf0=28.595MHz、SWR≒1.00、Z≒53Ω、帯域=27.724~29.466MHz(28.595MHz±871kHz)であった。要するに、これが下限値という訳で、調整作業はここで強制終了となる。
次に、主な周波数を測定してみた結果、以下のようになった。
・28.000MHz:SWR≒1.30、Z≒51Ω(バンド下端)
・28.050MHz:SWR≒1.25、Z≒50Ω(国内CWなど)
・28.480MHz:SWR≒1.00、Z≒51Ω(DXなど)
・28.520MHz:SWR≒1.00、Z≒52Ω(国内SSBなど)
・28.620MHz:SWR≒1.00、Z≒54Ω(国内SSBコンテスト)
・29.000MHz:SWR≒1.23、Z≒62Ω(FM下限)
・29.300MHz:SWR≒1.42、Z≒68Ω(慣習的呼び出し周波数)
・29.700MHz:SWR≒1.68、Z≒81Ω(バンド上端)
以上から、f0が国内SSBコンテスト周波数付近ではあるものの、CWでも使えないことはないことが確認できた。
-・・・-
このカセットコイル、とりあえずボトムSWR値や帯域幅に不満タラタラな結果にならなくて良かったと思う。叶うならf0がもう100kHzほど低くなってくれればBESTだったけど、そこは帯域幅でカバーしてくれているので、結果オーライとしたい。それと、どうもf0表示のアンテナアナライザー写真を撮り忘れていたようだ。反省~(笑)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます