先日の2本の第一電波_HF20CLを測定した結果、いずれもボトムSWR≒1.00でZ≒50Ωが出てくれたが、かなり希望より高い整合周波数であった。
「じゃあ、エレメントを長くして周波数を低くすればいいじゃん!」としたいところだが、それだとアンテナ長さが2.2m超になるので、走行モービルのトップが3.8m超となりNGな長さになってしまう。
そこで、14MHzの走行モービルに使う2m超クラスのアンテナは、HF20CLをやめて、COMETのHR14(←公称長さが2130mmで、HF20CLより70mm短い。)とするプランを企てた。ちょうど某ハムショップではポイント5倍などのセールをやっており、これに乗っかることにして購入した。
早速、測定&調整に着手。HF20CLの個体差詳細調査と同様に、14MHz用チェックケーブルを介していつものアンテナアナライザーで測定していく。まずは標準エレメントの挿入長さを最大、アンテナ全長で言うと2133mmにして測定。結果は、f0=14.576MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域(SWR≦1.5範囲)=14.408~14.744MHz(14.576MHz±168kHz)で、何とf0が上バンドエッジより226kHz、バンド幅の6割超上乗せという想定外なスタートとなった。
もう既に嫌な予感が頭をよぎっているが、次は標準エレメントで取り付けギリギリ、アンテナ全長で言うと2186mmまで伸ばして2回目の測定。結果は、f0=14.326MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域(SWR≦1.5範囲)=14.160~14.492MHz(14.326MHz±166kHz)であった。一応バンド内まで下がったが、まだ高過ぎる。
これらの結果を踏まえ、f0=14.153MHz(←富山の方々などがよく聴いている周波数)にするためにエレメントを伸ばす長さを試算した結果、デフォルト@2133mmに対して90mm必要と出た。ちなみにこの値、偶然にも取説に書いてある周波数変化量を適用した時とも完全に一致した。この値を当てはめてアンテナ全長を計算すると2223mmになってしまい、これも現モービルでは3.8mオーバーとなる。
う~ん、嫌な予感が的中したな~。いくら公称長さが短くてもf0がバンドの上側にいては、意味が無い。悔しいけど、ここで作業は打ち切り。現車の走行モービルでは使用不可と判断せざるを得ない。まぁf0とZともに行方不明ではなかったので、それは救いだった。残念だけど、次のモービルで使える可能性に期待したい。
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