作っていないアンテナチェックケーブルも、残るは28MHzのみとなった。まぁ、3.8MHzや1.9MHzというバンドも残ってはいるんだけど、今のところ運用する予定は無いので必要になればその時に作ることにして、ここでは私が電話アマ取得直後から馴染みのあるHF帯の各バンドという括りで行かせていただく。
まずは長さの計算。周波数は低い順に、①CW、②普段のSSB、③国内コンテスト時のSSB、④FMとなる。これらを踏まえ、ねらい周波数(ボトムインピーダンス周波数)=28.600MHzとして、過去記事に挙げた計算式で計算。その結果、同軸ケーブルの理論長さ=3514mmとなった。計算式の係数に端数切り上げなどで余裕を見込んであるのからなのか?は分からないが、実際のケーブル長さは理論値より短くなる傾向であるため、今回は3500mmに切り出してスタートとした。
次にカット&トライ。これまでの各バンド用の実績を踏まえると50~100mmくらい短くなると見立て、周波数の変化を踏まえて3500mmから3400mmまでの間を5mmピッチでマーキング。でも実際は10mmずつカット~短絡~アンテナアナライザーで測定~結果の記録(Excelに入力)を繰り返し、L=3420mmでボトムインピーダンス周波数=28.852MHzになり、ここでMJ-Lコネクターをハンダ付けした。
最後の作業は、ボトムインピーダンス周波数の測定&算出。MJ-Lコネクターをケーブル長さ30mm相当(←実測値)とし、これにケーブル長さ8mm相当(←これも実測値)の短絡MPコネクターを取り付けて測定。今回もUP写真のように、ボトムインピーダンス≒0Ωにはならなかった。
結局、残念ながら、これの原因や程度が分からないまま、必要なバンドのチェックケーブルの製作が終わろうとしているが、今回の測定および計算の結果は以下のとおりであった。
・測定する同軸ケーブルの長さ
=ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
=3420+30+8
=3458[mm]
アンテナアナライザーの文字盤目盛りに合わせて間接測定
・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=30.574[MHz]
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数=26.322[MHz]
↓
・上下各周波数の平均値(=4678[mm]時のボトムインピーダンス周波数とする)
=(30.574+26.322)/2
=28.448[MHz] (←これがUP写真)
短絡MPコネクター長さ分を比例的に取り除く
・長さ3420[mm]時のボトムインピーダンス周波数=28.852[MHz]
・長さ3458[mm]時のボトムインピーダンス周波数=28.448[MHz]
↓
・長さ3450[mm]時のボトムインピーダンス周波数
=28.448+(28.852-28.448)×{8/(30+8)}
=28.448+0.404×(30/38)
=28.448+0.085
=28.533[MHz]
直前に24MHz用のチェックケーブルを製作していた流れもあったので狙い周波数より低いものの、SSBの実用周波数&上記4ニーズの中間付近に仕上がった。チェックケーブルの周波数は当初思っていたよりアバウトでもOKっぽいので、これで十分としよう。
これでHF帯と50MHz帯を網羅できた。一応、必要&経験しておきたい思って取り組むことを決めたものの、1本製作するのに概ね2時間かかっているので、正直しんどかった。それも今回が事実上最後なので、今はある種の開放感に浸っている。
この後の話だが、例えば最近流行っているCOMETのUHV-10の全バンド対応など、今後意を決して?新ネタに手を出したとしても対応可能になるので、何だか楽しみになって来た。まぁまだ手持ちのアンテナが幾つか残っているので、まずはそれらを立ち上げて遊んでいこうと思う。
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