この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

息子と西穂独標

2020年03月13日 | 子育て

空とウェアが青い

4月の進学まで時間がある息子とコロナの影響で暇な僕とで近場の西穂独標まで行ってきた。

息子は初めての冬山登山。アイゼン歩行は初めてだったが無事登頂し下山できた。

カチカチ山

前日、雪が降っていたようだったがこの日は朝から快晴。気温も低く気持ちいい。始発のロープウェイに乗り登山開始。

順調に登って1時間弱で山荘に着いた。ここからハーネス、ヘルメットなどを装備した。稜線に出ると風がでてくるが素晴らしい景色が広がって息子も喜んでいた。

眼下に故郷の山々

登りはじめてしばらくすると斜面が固くなってきた。アイゼンをしっかり効かせて登るが息子は少し緊張気味。

冬山の厳しさを感じてきているようだがロープで繋ぎ合っているので大丈夫だ。

独標ののぼりは凍っていて斜面は固い。しっかりピッケルを打ち込んで確実にのぼった。

親子で。

絶景を楽しんだら下山開始。息子はかなりビビッていたが僕がロープを張って確保してゆっくり降りた。

ピッケルを必死に握っていた息子は腕が疲れたようだった。

丸山まで降りればもう安心。緊張がとけた息子は腹が減ってきたと言っていたので山荘で西穂ラーメンとカミサンが作ってくれたおにぎりを食べた。

ロープウェイまで降りてきたとき息子は充実感で一杯と言っていた。多少怖かったが登ってよかったみたいだ。

青い空白い山。

4月からは家を出て都会で暮らす息子。知らない土地で暮らすと故郷のことも思い出すだろう。

そんな時自分の故郷にはこんなに素晴らしい山々があったと言うことを思い返してくれたら僕も嬉しい。

進学おめでとう。

 


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