ヤマノイモ[山の芋](ヤマノイモ科)
林縁の茂みで、ヤマノイモのムカゴと実を見つけました。葉や蔓は既に枯れています。
ヤマノイモの果実はさく果で、中に翼のついた種子がはいっています。よく似たオニドコロの果実より丸く、ずんぐりした形をしています。
ご存知のように、ムカゴは植物の栄養繁殖器官の一つです。ヤマノイモのムカゴは、地面に落ちると翌年発芽し、新たな命が芽生えます。
ムカゴは、種子を作るより仕組みが簡単で、手っ取り早く繁殖できるようです。でも、親植物のクローンになるので、何か起こった時に、皆同じ影響を受けてしまうとリスクもあるのです。一方種子繁殖は、そういったリスクを減らせますが、種子を作るまで、いろいろと労力が必要です。
ヤマノイモは何故どちらの仕組みも備えているのでしょう。何か理由があるのでしょうが、植物たちからその答えを聞きたいですね。
2011年のヤマノイモ
11月下旬 横浜市内にて