コウホネ[川骨・河骨](スイレン科)
8月に花を咲かせていたコウホネ、久しぶりに見に行ってみると、ほとんど葉は無くなり、こんなものが浮いていました。
私は初めて見たのですが、これはコウホネの果実です。果実は液果で、水中で熟すそうです。
このあとの姿も見たことはありません。水の中で果皮が割れ、中の種子は水に漂って水底に沈み、芽生えるのでしょうね。
水の中での一生、ずっと繰り返していたのに、その環境は少なくなってしまったようです。
そういえば、童謡「春の小川」は、東京の代々木辺りを流れていた「河骨川」の情景をうたっているそうです。今では暗渠となり、当時の面影は見るすべもありませんが、昔はコウホネの花が見られていた川だったようです。
身の回りをコンクリートで固めて暮らす我々、いったい何処へ向かっているのでしょうね。
2012年の花
12月上旬 横浜市内にて