実と冬芽・・・イヌビワ

イヌビワ[犬枇杷]（クワ科）
関東以西～沖縄の暖地に生える雌雄異株の落葉低木。
「ビワ」と名につきますが、イチジクの仲間です。
この仲間には、葉がつく枝の部分にはちまき状の托葉痕があり、枝を折ると白い乳液が出る、樹皮が白っぽく滑らかという特徴があるそうです。
以前にも載せたことがありますが、すっかり葉を落としたこんな時期まで実が残っているんですね。秋に見られる実は、もっと表面にはりと艶がありますが、さすがにしわっぽいです。
でも、このまん丸な感じが気に入っています。
今年は味見をしてみようかな・・・・・

2007年8月のイヌビワ

２月中旬　横浜市内にて　

丸々とした・・・サネカズラ

サネカズラ[実葛]（マツブサ科）
去年の暮れにも、赤い実に出会いましたが、やっと丸々としたものに出会いました。
この林には、たくさんサネカズラが生えているのですが、花にも実にも出会ったことがありませんでした。
この実は、林の中を下る道沿いの谷側にあったのですが、サネカズラが群生しているのは道より山側です。いつもは道から斜面を登ってサネカズラを観察しています。この日は、いつもとは反対側の道沿いに生えているシラカシにサネカズラが絡まっているのに気付いて、近付いてみたらこの実と出会いました。
もっと視野を広くしないといけませんね・・・・・

12月のサネカズラの実　サネカズラの花

２月中旬　横浜市内にて　

ここにも綿毛が・・・コウヤボウキ

コウヤボウキ[高野箒]（キク科）
去年の１０月に花と出会ったコウヤボウキも、まだこんな綿毛をつけていました。
この林には、幾つかコウヤボウキが生えているのですが、綿毛をつけていたのはこの一角だけでした。この株は、生えている場所が良いのか、他の場所の株と比べると花の数が多いです。
一昨年の秋から去年の春にかけて、林の手入れをしたらしく、あちらこちらで木が間引きされています。
所々に切り倒した木を放置してあるのですが、ご覧のようにこのコウヤボウキのすぐ近くにも置かれています。危うく下敷きになるところでした。
林を管理する方は、下生えまで気にかけていられないのでしょうね・・・・・

コウヤボウキの花

２月中旬　横浜市内にて　

開花中・・・ボケ

ボケ[木瓜]（バラ科）
中国原産の落葉低木。葉は一様に密に細鋸歯があり、鋭頭～やや鈍頭です。
庭木として植えられることが多いですが、ときに野生化していることもあるそうです。
子どもの頃住んでいた家の前の土手には、クサボケがたくさん生えていました。
そこに木があるのか分からないくらい、クサボケの木は地に這うようにして生えます。
一方、ボケは叢生する低木になので、見た感じが違いますね。
この木は、近所の友人宅に植えられているものです。
この日は、２年前に譲った、私が種から育てた３代目のウメを、庭に植え替えたのですが、植え替えの後は、家族揃って夕食を食べました。
うまく根付いて、白い花をたくさん咲かせてくれることを願って乾杯です。
ボケの花とウメの花、揃って咲くのを眺めながら友人と一杯やるのが楽しみです・・・・・

クサボケの花

２月上旬　横浜市内にて　

赤い実が・・・モチノキ

モチノキ[黐木]（モチノキ科）
何かないかな～と思いながら、ぶらぶら上を見上げながら歩いていたら、近所の家の庭先にこんな赤い実がなっていました。モチノキです。
この辺りは、昔ながらの大きな家が多く、庭木もたくさん植えられています。
このモチノキもそんな木のうちのひとつです。
果実の先端に見えるのは、４つに分かれた雌しべの跡だそうです。雌雄異株だから実のつかない株もありますが、この季節に残る赤い実は良く目立ちますね。

１月下旬　横浜市内にて