遅すぎて・・・ムクノキ

ムクノキ［椋木］（ニレ科）
先日、雄花を観察したムクノキ、雌花も観察しようと思って行ってみたのですが、どうやら少し遅かったようです。雌花は茶色く萎れていて、子房が少し膨らみかけていました。
雄花はたくさんまとまって咲いていましたが、雌花の方はポツリポツリという感じで、雄花より枝先に咲いていたようです。まだ小さく、緑色の部分が、秋には黒く熟して、鳥たちのご馳走となるんですね。
目立たぬ感じの雌花、来年は花の盛りを見てみたいです・・・・・

ムクノキの雄花

５月中旬　横浜市内にて

鐘形の花・・・ハンショウヅル

ハンショウヅル［半鐘蔓］（キンポウゲ科）
去年の10月に林で見つけたハンショウヅルも、こんな花を咲かせていました。
今まで図鑑などでしか見たことが無かったのですが、想像していたよりは小さ目の花でした。
あの白い毛をつけた果実に出会ってから、花を見てみたいと思い、いつもより頻繁にこの道を歩きました。春になり、小さな蕾をつけ、それがだんだんと膨らみ、色付く様子も見てきました。待ちに待った開花、この花に出会えて、とてもうれしかったです。
秋には、果実に再会するのも楽しみです。

ハンショウヅルの果実

５月中旬　横浜市内にて

これも似た花・・・ハリエンジュ

ハリエンジュ[針槐]（マメ科）
北アメリカ原産の落葉高木。荒廃地の緑化や庭木、街路樹、砂防林、肥料木、密源植物、薪炭材などとして広く利用されてきました。しかし、その後急速に分布を拡げ、在来の植生へ大きな影響を与えたため、今では要注意外来生物に指定され、各地で伐採、除去されています。
昨日載せたフジの茂る林際で、フジの花に似た白い花を見つけました。これはフジの白花かと思ったのですが、よく見るとハリエンジュの花でした。綺麗な花ですよね。
まだそれほど樹高の高い株ではありませんでしたが、この辺りでもハリエンジュは見ることができます。
ニセアカシアとも呼ばれていますが、良質な蜜源植物としても知られています。
自ら望んで日本に来たわけではないのに、嫌われ者となってしまったハリエンジュ。
自分勝手に振舞う我々に、何時かしっぺ返しが来るのではと、時折心配になります。

５月中旬　横浜市内にて

若葉と花と・・・フジ

フジ［藤］（マメ科）
本州、四国、九州の山野に生える落葉藤本。葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は卵形～卵状長楕円形で全縁、5～9対あります。花期は5月で長い総状花序は垂れ下がり、基部から開花します。
この辺りの林では、フジの花をよく見かけます。公園や民家の庭先などにある、藤棚の花も素敵ですが、フジが生えたいように生えて、花を咲かせている姿もいいものですね。
この花は、林際に張り出すように生えている木に絡みついていたので、近くで楽しむことができました。若葉の緑と紫色の花、とても爽やかな感じで綺麗でした。

５月中旬　横浜市内にて

夕暮れに・・・

コジュケイ[小綬鶏]（キジ科）
中国原産の帰化種で、大正時代（1919年頃）に狩猟用として、東京や神奈川に放鳥したものが野生化したそうです。下草のよく茂った明るい雑木林などに生息していますが、地上を歩いて植物の種子や果実、昆虫等を探して食べます。
夕暮れ時に、小川沿いの小道を歩いていると、脇の茂みからコジュケイが目の前に出てきました。いつもはカメラを構えようとするだけで逃げてしまいますが、この時は一向に逃げる気配がありません。ゆっくり撮れると思ったのですが、辺りが薄暗く、またもや手振れ写真となってしまいました。
いつも歩く林でも、「ちょっと来い、ちょっと来い」と鳴き声が聞こえてきます。今がちょうど繁殖期なので、盛んに鳴いているのでしょうね。
この辺りは、狩猟は禁止されているので、安心して繁殖しているのでしょうね。

５月上旬　横浜市内にて