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ニホンジカの生態

2016年12月07日 | 狩猟・獣害のお話

 最近の野生のシカは、人を恐れない個体もいて、自ら近寄ってくる個体もいます・・・・。

 

 人を恐れない、人に慣れたシカ、いわゆる「新世代シカ」が増えつつあるようです。

 

 前回に続き、ニホンジカに関するお話で、今回は、「シカの生態」について。

 

 シカはオスとメス、別々に群れを形成し、メスの群れは「メスと小鹿」、オスはオス同士の群れを作る、または単独で生活しています。

 「オスの小鹿」は1~2歳で、メスの群れから離れます。

 これは近親交配を避けるためだと言われています。



 繁殖期は秋季(10月頃)で、この時期のオスは、角を突き合わせて激しく争います。

 争いに負けたオスは、角が折れたり、1本欠損したり、角が残念な形になることも・・・。

 

 シカは一夫多妻で、勝ち残った強いオスがナワバリを作って、メスとハーレムを形成します。

 繁殖期が終わると、再び、オスとメス別々の群れに戻ります。



 妊娠期間は約7ヵ月、春(5月頃)に出産し、毎年1頭(1産1子)を産みます。

 小鹿は約10~12ヶ月で離乳し、オス・メスともに約16~18ヵ月で性成熟します。

 飼育されたシカの寿命は、約15~18歳とされ、中には25歳を超えたシカもいるそうです。

 

 栄養状態が良好であれば、生後16か月のシカの妊娠率は、70~80%と言われています。

 さらに10歳を超えても、妊娠率は90%と低下しないことから、シカは繁殖力の高い動物と言われています。

 エサが豊富な環境下に生息するシカは、70%以上のメスが10年間、毎年1頭の小鹿を産み続けるということになります。

 推定ですが、シカの自然増加率は20%と言われており、捕獲しないと4~5年で生息頭数が倍増するそうです。

 

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